消防団操法見直し、手当15倍に

市民の目線、納税者の視点で、

 

市役所の仕事やお金の使い方を見直し、

 

財源をつくりだし、

 

市民の困りごとを、できるだけ多く解決したい。

 

改革を、あきらめない。下田けんごです。

 

 

 

 

今回お伝えするのは、

下田けんごの「消防団の操法見直し、出動手当15倍に」、についてです。

 

消防団の報酬は私が当選した10年前は21000円、

 

それが36500円と1.5倍に増えました。

 

出動手当は1回火災出動しても、100回出動しても、

年額6000円だったものを回数に応じたものに改善しました。

 

去年、一番出動した団員は年間9万円以上支給されました。

 

なので15倍に増えました。

 

さらに消防団の日常活動は水利、消火栓の点検ですが、

これがなんと出動手当の対象外でした。

 

これも改善させて、

 

水利点検も、地元祭礼も、たんぼのあぜを焼く芝焼も、

無病息災を願う地域行事どんど焼きも

 

警戒活動として出動手当が出るように改善しました。

 

操法大会もすべての分団の強制参加がなくなり、

練習時間の制限も行われるようになりました。

 

団員たちが集まる消防団機庫についても、

財政難で止まっていた建て替えを動かしました。

 

新しく耐震性のある安全な消防団の建物が

小糸、清和、人見神門などいくつもできました。

 

ここまで来たのは市民の皆様、歴代消防本部、消防団の幹部、団員の皆様、

市議会の皆様のおかげです。

 

 

今は珍しくなくなった地方議会での消防団の質問ですが、

私が当選した十数年前はまさにタブーでした。

 

例えば

 

「消防団の負担軽減」

 

という言葉が議会で使えませんでした。

 

今は市長答弁に出てくるぐらい自然で、当たり前の言葉です。

 

「消防団の負担軽減」。

 

でも10年前は違いました。

 

不要な行事を止めたり、

 

出初式を短くしたり、

消防団の負担軽減とは今は当たり前の言葉ですが、

 

議会でどんな質問をするのか紙で伝える

 

「通告」という場面で、待ったかがかかりました。

 

 

職員「消防団の皆様は、自ら進んで活動されていますので、

   「負担」という言葉は議会にそぐわないと思います」

 

 

下田けんご「はぁ、でも例えば、新入団員に入ってもらうための勧誘活動だって、

      何軒も回らなくてはならないとか、消防操法大会で朝から深夜まで練習するとか、

      負担に感じているという声を聴いていますよ。

      ○○さん(職員)の地元では消防団の方が

      こうしたことを話しているのを聞いたことがないのですか?」

 

職員「一度もありません」

 

下田けんご「・・・・・」

 

こんな感じ。

 

もう一つは消防団のOBの方々が

たいへん多くいらっしゃるということです。

 

特に「纏(まとい)会」という組織があり、

幹部の方は冠婚葬祭、長い場合はその方がなくなるまで

消防団OBとしてつながりつづけています。

 

消防委員会という議会からも議員を派遣する委員会があり、

ここで事業や予算について意見を交わすのですが、

ここも元消防団幹部のかたがずらりと並び、

 

その前では普通の消防職員や議員ではなかなか、

説得したり、反論するのは難しい雰囲気があります。

 

もうひとつは選挙です。

 

君津市の場合はよくわかりませんが、

 

一般的に地元議員のポスター貼りをやる場合が多く、

議員の側も消防団とはつながりがあります。

 

そういう中で、議会でテーマとして取り上げるのは

なかなか難しい雰囲気がありました。

 

私も市議になる前に入った地元の消防団で、

あまり器用でも、体力があるわけでもないので、

仲間に迷惑をかけながら、

団員として活動を続けています。

 

そこでいつも優しくて物静かな先輩に

「消防団で何を改善したらよいと思いますか?」と、ある日聞いたんです。

 

すると先輩は

 

「操法がつらい、あれがなくなれば、活動はぜんぜんつらくないのに・・・」

 

と話したのです。

 

 

では、操法見直しに取り組もう!

と、いつもの下田けんごならなるところですが、

 

そうなりませんでした。

 

ある人から

 

「操法に触れると殺されるよ」

 

と言われたのです。

 

それは冗談半分だとして、

 

たしかに見渡してみると、操法の経験者も議会に多い。

 

過激と言われる友人の議員も「消防団のことだけは言わない」と話していました。

 

そして地域の有力者たちも操法を経験しています。

 

その思い出があります。

 

 

一方で私は操法大会ポンプ車操法で1番員として一回出場したことがある、

という経験しかありません。

 

それで正面からぶつかっていっても、なかなか難しい。

 

職員との協力もなかなか難しいことが予測されました

(その職員が消防団OBからにらまれてしまうので)。

 

ですので、まずは改善できそうなところから、

 

国の制度や、ほかの市で進んでいる部分を提案しつつ、

 

消防団員の報酬や手当を改善しながら、

 

データを集め、タイミングを待つことにしたのです。

 

平成2512月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

市民の命を守るために活動している消防団ですが、本市では新しく入る人が急激に減っています。

団員の減少に少しでも歯どめをかけるために、今何が起こっているのかお聞きします。

 

 

 

消防本部では先日、消防団員にアンケートを実施しました。

その中で一同が驚いたという、昼間

一人も火災出動できる団員がいない消防団があったことについて教えてください。

 

 

 

もう1つは、所属期間が長くなっていることによる

団員の方々の負担感を知るために、その平均と特に長いところを教えてください。

 

 

 

次に、それぞれの消防団には、新たなメンバーを勧誘しよう、それを頑張ろう

という目標がありますが、実際どのような課題があるのか見てみたいと思います。

 

 

地区に住む、18歳から40歳の住民の数と、

消防団に入っている人の数を比べれば、

 

その募集の負担感が見えてくるのではと思います。

 

君津地区、小糸地区、清和地区、上総地区、小櫃地区の数字を教えてください。

 

 

そうした中で、私は、新しい入団者をふやしていくには

家族の理解を得るのが重要なポイントだと考えます。

 

アンケートでも、消防団に入ることを

親や配偶者が反対しているという回答が多くありました。

 

これは新しい現象です。

 

 

これまで消防本部が検討した案の中にある消防団の報酬アップや、

協力する企業を応援する制度などは、もちろん大切な制度ではありますが、

この家族の反対という点においては効果がないと思われます。

 

提案します。

 

例えば、消防団に入っている世帯に対して、

保育料を少しでも割り引いてあげることはできないでしょうか。

 

 

説明いたします。

 

現在、本市では、子どもの多い世帯に対して、

保育園の保育料を2人目から半額、

そして第3子から無料としています。

 

 

これは子育て支援の考え方からです。

 

現状、消防団員は、仕事が休みの日に消防団活動をすることが多く、

言いかえれば家族の協力で育児ができていると言うことができます。

 

 

また、その消防団活動が地域を支えています。

 

 

家族へ、市が消防団を応援している、そういうメッセージを出すためにも、

その負担額によっては検討すべきだと思いますが、見解をお聞きします。

 

◇消防長

全国的に消防団員数は減少が進み、平成2年には100万人を割り込み、

現在87万人台にまで減少しております。

 

本市でも消防団員確保の難しい状況が続いておりまして、

定数960人に対し15人の欠員を生じております。

 

このため、5月に消防団員確保推進検討委員会を立ち上げまして、

消防団員確保に向けたさまざまな検討をいたしました。

 

その中で、検討委員会が実施いたしました消防団員へのアンケート調査では、

昼間の時間帯に出動可能な人員がいないと回答した分団が5個分団ありました。

 

地域的には、君津の第1支団、小糸の第2支団、

上総の第5支団がそれぞれ1個分団、清和の第3支団が2個分団となっております。

 

消防団員の在団期間につきましては、

平均は7年ですが、長いところでは第3支団の10年もあります。

 

また、支団における18歳から40歳までの住民に対する消防団員の加入率は、

第1支団2.1%、第2支団16%、

第3支団47.3%、第4支団18.4%、第5支団36.7%となっております。

 

市といたしましては、検討委員会の検討結果を踏まえまして

消防団員が負担と感じている事業の見直しを進めるとともに、

機能別消防団員制度の拡充を図りつつ、消防団員の確保に努めてまいります。

 

なお、保育料の減免につきましては、災害や疾病等の不測の事態により

保育料の負担が困難であると認められる場合に行うこととしております。

 

ご提案につきましては、保育園を利用する他の世帯や、民間の幼稚園等を利用している

子育て世帯との受益と負担の公平性を考慮する必要があると考えます。

 

◆下田けんご

実際、議場にいらっしゃる皆さん、

傍聴席の皆さんも消防団の経験者が多いので、

数字を聞いてびっくりされた方も多いと思います。

 

何と5つの集落では、消防団はあるんだけれども、

昼間、一人も出られる団員がいないということがわかりました。

 

これはまさに時代が変化しているということだと思います。

 

もう1つは、消防団には新人を誘うという使命があるのですが、

清和地区の皆さんでは、

住所登録をしている若者の半分が既に加入している状態だとわかりました。

 

およそ5割の、単純な住所から消防団員の数を割った数字が。

 

君津市の市街地地区はこの数が2%ですから、

同じ新人を連れてこい、誘ってこいということに関して、

 

およそ20倍の負担感が違うということがわかるということなんです。

 

ぜひ、こうした点をしっかり冷静に見詰めていただいて、

対策が必要だと思います。

 

消防団をふやしましょう、

消防団員をふやしましょうといっても、

 

地域でこれだけ難しい差があるということを

ぜひわかっていただきたいと思います。

 

1点、確認したいのですが、消防団の議論になると、

やはりOBの方が多いですが、自分たちも大変だったという話になります。

 

そして、例えば

最近の若者は我慢が足りないからこういうことになるんだ

というような話にもなる。

 

しかしそうではないですよね、消防長。

今の時代の特有の厳しさ、どんなことがあるか教えてください。

 

◎消防長

現在、消防団員についてはサラリーマン化が、

昔より逆転しておりまして、

 

現在、正式な端数までは記憶していないですけれども、

全国平均で70%、君津市は80%を超えている状況でございます。

 

したがって、勤めを持っていて消防団活動に従事するというのは、

なかなか消防団員にとって負担に感じているのは実情だと思います。

 

特に、ご指摘のように、

休みだとかそういうのも家庭サービスもできなくて、

火災だとか消防団行事だとか、今度は規律訓練だとか、

 

そういった行事が重なった場合については、

本当に大変なところもあろうかと思います。

 

そういったことも、アンケート調査の中で私も把握しております。

今後については、そういったところも消防団の負担軽減について

検討を進めていきたいと考えております。

 

◆下田けんご 

そうなんですよね、今おっしゃったように

ほとんど9割近くがサラリーマンであるということがわかります。

 

そして、もう1つの問題としては、

今は派遣社員であるとか非正規雇用の方がふえているんです。

 

なので、実態としてどうなんだろうということで、

もちろん有休の制度はあるんですが、

実際に消防団に入っている人に聞いてみました。

 

自分が希望して、休みはどのぐらいとれますかというふうに聞いたら、

この日で休みたいというふうにとれるのは何日かと聞いたら、

 

何と月に1回だけだと。

 

それ以外は、シフトだったり周りの人との兼ね合いで、

自分でこの日に休みたいと言って

休めるものではないということであったんです。

 

だから、ぜひその現状を皆さんに理解していただきたい。

 

もう1つ、アンケートで重要な項目があったんですが、

火事などの大事な消防活動以外のイベント出席があって、

非常に苦しんだという声も団員から多く上がりました。

 

そういうアンケートの結果もぜひ認識していただきたい。

 

そして、消防団経験者の市長にもお伺いしますが、

ちょっと説明させてください。

 

まずは、今現状、保育園の入園料なんですが、

子どもがたくさんいるところには助けるシステムがある。

 

どういうものかというと、2人目の子供は半額、

3番目の子供は無料という制度が今も既にあるんです。

 

これは応援しようということですよね。

 

そこで、私の提案は、消防団員を出している世帯の保育料の

例えば1割を減額しないかという提案なんです。

 

財源は何と、消防団員で保育園にかかわる人は

およそ80人ぐらいだと言われていますので、

 

30万円から数十万円ぐらいの

財源ではないかというふうな値段だと思う。

 

1点、理由としては、消防団の休みは、

先ほど言ったような月1日というような休みがあります。

 

そして、とれた休みに関して、それを消防団に使っていると。

見方を変えれば、家族の協力があるからそれが成り立っていると。

 

そこを支援しようという子育て支援の側面もあると思うんです。

 

これが一ついいのは、実現すれば日本初の取り組みでありますので、

宣伝効果もあると思いますので、市長の見解をお伺いします。

 

◎担当部長

先ほど市長からご答弁申し上げましたけれども、

消防団員以外の保育園を利用しているほかの世帯、

あるいは消防団員であっても

民間の幼稚園等を利用している世帯等もあると思います。

 

そうした世帯との受益と負担の

公平性を考慮していく必要もあるかと考えております。

 

◆下田けんご 

こういうことは市長が決断いただいてやることで、

新聞にも載るし、全国的にも取り上げられることなので、

今の答弁は残念です。

 

ぜひ考えていただければと要望いたします。

 

もう1つ、先ほどの出事の話です。

イベント出席が苦しいという声がありました。

 

消防団に入っている若者というのは、

基本的には熱い、いい人ばかりですから、

 

例えば地元のお祭りであったり、

芝焼きであったり

 

お願いしますと言えばみんな出るんです、喜んで出ます。

 

ですが、先ほどのような雇用の不安定な状況があります。

そこに甘んじるというのは、

我々や皆さん先輩方としてどうなのかというのがあります。

 

ですから、そこで消防本部に一線を引いていただきたい。

 

具体的には、ガイドラインが必要じゃないかと思います。

 

月に何回程度なら、

そういう消防以外のイベント出席も許します。

 

あるいはこういう基準のイベントであれば

消防団を使うことができます、

 

それ以外はなかなか、遠慮していただきたい、

そういうガイドラインをつくっていただくことを要望いたします。

 

すると、きっと現場の消防団員たちは、

現状が緩和されたと思うと思います。

 

引用ここまで

 

操法に触れてないところが、

当時の難しい雰囲気を感じさせます。

 

次は機庫の話をしています。平成263月議会。

 

引用ここから

◆下田けんご

小糸・鎌滝地区に消防の小糸分署がありますが、大地震に対する耐震性はあるのでしょうか。大地震があって、清和・小糸地区で倒壊した家屋から救出を求める市民を救うのは多分小糸分署だと思います。現状を伺います。

 関連して、消防団の機庫、ポンプ車や消防のための器具が置かれている建物ですが、これらについても耐震性がどうなっているのか伺います。

 

◎消防長

 消防施設の耐震化についてお答えいたします。小糸分署は、昭和48年2月に建設されたもので、既に41年が経過しております。老朽化に加え、機能的にも手狭となっている状況を踏まえ、耐震補強は実施せずに、災害時に地域の安全を支える防災拠点としての再整備を早期に進めてまいります。

 

 また、分団機庫につきましては43棟ございますが、耐震改修済みが15棟、昭和56年の建築基準法改正以前に建築され、早期に耐震化を図らなければならないものが8棟ございます。

 

◆下田けんご

小糸分署が昭和48年建設で、既に41年がたっていると。そして56年以前、建築基準法が変わる前の、そこには耐震性が一般的にはないと言われているものが、消防団機庫で8棟あるということに驚きました。

 

津波被害が想定される神門地区には、例えば最新の消防車が先日配備されたと思うんですが、一方、機庫は安全じゃないということは、これは整合性がとれないなと非常に疑問に思いました。例えば、最も古い消防団機庫はどこでしょうか、教えてください。

 

◎消防長

一番古い機庫につきましては、根本地先の第14分団機庫でございまして、37年経過しております。木造平屋建てでございます。

 

◆下田けんご

8個の分団機庫があるということで、その中には神門地区の10分団機庫も含まれております。あとは小糸にもあります。

 

その意味で言うと、やはり災害拠点ということで、地元の人たちの命を助ける場所です。確かに、人は常にいないかもしれませんが、救出のため消防のためのポンプ車がつぶれてしまっては活動ができないと思うんです。

 

資機材も取り出せないということがあるんで、しっかりとファシリティマネジメントの中で重要視していただきたい。

 

その意味としては、ここ数年、機庫の改修がうまくいっておりません。これは震災の後の3年を迎えていますから、消防団機庫の位置づけを、総務部長、しっかりともう一度再認識して組み込んでほしいと思います。

 

さらには、建築課に調べていただいたところ、今回から防災安全交付金ということで、旧社会資本整備総合交付金の中で、消防団機庫は耐震補強とか耐震診断、建てかえについても県などに相談の上、認められることがあるということですから、しっかりとこれは保育園も含めてなんですが、そうした補助を活用していただきたいと要望いたします。

 

引用ここまで

 

まさに手を変え品を変え、消防団や職員へのさまざまなアプローチをしているのが見て取れますね。

 

次は平成2712月議会

 

◆下田けんご

消防職員の安全についてお聞きします。消防や救急で日々市民の命を守っている消防職員が、業務に必要な被服や装備品を自費購入させられているとの情報があります。本当にそのようなことがあるのでしょうか。事実関係と内容と金額についてお聞きします。

 

次に、市民のためボランティアで働いている消防団員の安全と負担軽減についてお聞きします。

 

消防団員や消防車が待機する消防団機庫というのがありますが、いまだに大地震のときに壊れてしまう状態で放置されています。耐震化をいつ図るのか、耐震性のない機庫の安全化に向けた具体的なスケジュールをお聞きします。

 

最後は消防団の負担の軽減についてです。人口が減っていること、また、若者の労働環境の悪化で消防団員の負担が大きくなっています。君津市では960という多い定数を頑張って維持してきました。

 

それ自体はすばらしいことですが、実態がどのようになっているか意外と知る人は多くありません。実際に活動していない団員、連絡のとれない団員はどれぐらいいるのでしょうか。

 

また、そうした状況の中でも頑張っている消防団員の皆様は、どのようなことを負担に感じていると認識しているかお聞きします。

 

◎消防長

消防職員の安全についてお答えいたします。空気呼吸器等の消防活動に使用する備品につきましては、個人で購入することはございません。被服など使用するうちに消耗するものにつきましては、毎年予算の範囲内で個人が計画的に選択した中で貸与しております。

 

しかし、貸与したものが破損または不足した場合には、各自が必要に応じて購入しております。購入した品目でございますが、活動服上着19着、ズボン21着、救急服上下1着、バンド2本、編み上げ靴33足、手袋397双、防護メガネ31個で、金額にして約170万円でございます。

 

続きまして、消防団員の安全と負担軽減についてお答えいたします。本市の消防団機庫は43棟で、このうち旧耐震基準で建築され、耐震性能が低い消防団機庫は8棟でございます。8棟の内訳は、第10分団、第12分団、第14分団、第17分団、第18分団、第19分団、第37分団、第39分団です。

 

また、更新状況でございますが、平成20年度以降は更新が進んでいない状況です。消防団機庫は、災害活動の拠点となるため重要な役割を果たしておりますので、今後は補助金、起債などの制度を活用し、財源を確保し、早急に更新を進めていきたいと考えております。

 

次に、消防団員の負担軽減につきましては、平成26年度中に消防団活動に参加できなかった団員は、各分団に調査したところ54名で、そのうち連絡のとれなかった団員は23名でした。

 

また、平成25年度に実施した消防団員へのアンケート調査では、マイナス意見として、操法活動などに負担を感じているという回答がありました。本市では、操法大会を隔年で実施するとともに、昨年度は放水をしない大会に改め、団員の負担軽減を図っているところでございます。

 

今後も、県内の実施状況などを調査し、どのような方法がさらなる負担軽減となるのか、検討してまいります。

 

◆下田けんご

まず消防についてですが、救急服や防護メガネなど重要な道具で、かつ170万円にも及ぶ自費購入が明らかになりました。

 

壊れたものを少し買い足す、そういうものじゃなくて、明らかに適正な限度を超えています。

 

一番の問題は、救急に、あるいは火災活動に市民のために頑張れば頑張るほど、被服や道具は当然だめになるはずです。そのために自費購入をさせていたら、何よりもモチベーション、本人たちは、なぜ自分で買わなければならないのか感じるでしょうし、組織や上司に対する信頼にもかかわります。

 

こうした状況を放置した財政部、また、現状を改善しなかった消防本部双方に責任があります。必ず是正していただきたいと思いますが、代表して財政部長、コメントをお願いします。

 

◎担当部長

現状では、消耗品等は個人で効率的な計画を立てまして貸与している状況でございます。消防組織の活動に支障を来さないよう、今後は平成28年度予算編成の中で、消防本部と十分協議した上で決定していきたいというように考えております。

 

◆下田けんご

よろしくお願いします。消防団員については、一度も参加していない団員が54人、連絡さえとれていないというのが23人という驚くべき数字です。つまりこの数字が示しているのは、定数がやはり実態よりも多過ぎるために無理な勧誘が行われている、

 

あるいは公金が使われているにもかかわらず、消防団の実態が市民の常識から離れてしまっている。これは推論ですが、そうした可能性を示す数字だというふうに考えています。

 

税金が、公金がかかわっている以上、しっかりとしたチェックをしていただきたいというふうに考えます。

 

消防団員の状況としては、過去の変化としては農業、自営業が中心だったものがサラリーマンに置きかわったという、そういう社会状況の変化がありました。最近、またさらに時代は変化していると思いますが、今の消防団員をめぐる厳しさには何があると認識していますか、消防長にお聞きします。

 

◎消防長

 現在の社会状況は、労働環境の悪化により非正規職員が増加し、雇用環境によっては休日も少なく、休みづらいとの声も伺っております。

 

こうした社会状況の変化により、大規模災害をはじめとして地域の安全確保のために大きな役割を果たす消防団員の負担軽減は重要であると認識しております。

 

◆下田けんご 

先ほどアンケートによっては、例えば操法大会についてどんな工夫を図って負担軽減を図っているか、教えてください。

◎消防長

県内の操法大会の実施状況でございますが、分団の数が多いところは半数で実施しているところや、本市のように隔年で実施しているところが多数ですが、

 

一部消防が広域で行われている市町村では、選抜制で行われているところもございます。また、水を出さない大会や訓練時間を定めて負担軽減を図っている消防団もございます。

 

◆下田けんご 

消防団員については、もちろん皆さん、消防団について誇りを持っている方々ですから、休みたい、あるいは自分たちのほうから負担が重過ぎるということは言わないかもしれません。

 

ですが、やはり公的な組織でありますので、きちんと社会情勢に合わせて、法律に従って見直していく、それは積極的にやっていただきたい。操法大会についてもそのように考えております。

 

引用ここまで

 

次は平成289月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

市民の命を火災や急なけがや病気から助けていただいている消防救急活動に、心から敬意を表します。

 

一方で、市民からは最前線に立つ消防職員や消防団員の方々を管理する幹部の皆さんの運営実態が見えづらく、現場の方々が安心して活動できているのかという声もあります。コンプライアンス上の課題や、ここ数年の市民から寄せられた意見等についてお聞きします。

 

◎消防長

消防本部、消防団の適正な運営管理についてお答えいたします。 消防本部に寄せられました過去3年間の意見等は、市長への手紙3件、メールによるもの3件、電話によるもの4件、文書によるものが4件でございます。

 

一例を申し上げますと、消防団員のサラリーマン化により、次の日の勤務に影響しないよう出動方法の改善を求める意見があり、負担軽減のため出動区分の見直しを行いました。いずれも内容を検討し改善するなど、適切に対応しております。

 

◆下田けんご

消防政策についてですが、思ったよりも多くの市民の苦情や意見を受けていることがわかりました。

 

国の法令をきちんと守るのがコンプライアンスであり、社会情勢の変化をきちんと捉えて消防本部を運営していくのが、私は大事な役割だというふうに考えます。

 

そこで、具体的に言いますと、最も深刻な課題が消防団員の負担についてでございます。

 

消防団員の定数は960名として定めているところですが、実際には活動していない団員の存在が見つかりました。昨年の議会で一度も消防団活動に参加していない団員が54人、連絡さえとれていないというのが23人という驚くべき数字がわかりました。

 

法的には54人、消防活動に参加していない団員に関しては、一度任命した以上、報酬は払わなくてはならないというのが法的な見解だそうです。しかし、連絡がとれないというのは、活動の意思が確認できない重大事態で、これに対して市が報酬を支出するのは法的に問題があります。

 

平成27年度予算については、もちろん支給はせずにきちんと会計処理を行ったかどうか確認をいたします。

 

◎消防長

 連絡がとれないというような団員も中にはございます。また、当初は分団活動をしているところではございますが、年度の途中で業務の仕事の関係、そういったところで消防団活動ができなくなったというような方も中にはおります。

 

4月当初に辞令を交付いたしまして、報酬のほうはその後支払いをするというようなことで、そういった団員につきましては、年度の切り替え、そういったところで退団をしていただくというようなことで行っております。

 

◆下田けんご 

次の年度からは、それを請求しないようにしたというのは、全く別の問題です。その年に連絡がとれないで活動の意思があるかどうか確認できない団員に対して、払った報酬というのは、これは違法ですので、しっかりと返金させるなど会計処理を行ってください。それがコンプライアンスであり、法令遵守だというふうに考えます。

 

もう一方の問題は、なぜ参加する意思のない団員が消防団員名簿に載せられるのかという問題です。つまりこの数字が示しているのは、消防団員の定数がやはり地元の若者が参加できる実態よりも多過ぎるために、無理な勧誘が行われているという可能性があります。

 

消防団員の状況としては、過去の変化としては農業、自営業だった中心なものがサラリーマンに置きかわったという、そういう社会情勢の変化がありました。

 

昨年の議会で、消防長みずからが非正規職員が増加し、雇用環境によっては休日も少なく、休みづらいとおっしゃいました。実際に消防団員に聞き取りをしますと、月の休みは4日から6日、休日にすべき用事などもあるでしょうから、その中で消防団活動をしていただいている、だから昔以上に大変だと、そういう話でございます。

 

消防長は、消防団員の負担軽減を図ると議会で約束をいたしました。しかし、操法大会で水を使わなくなった以外の負担軽減、一体具体的に何をしたんでしょうか。

 

さらに調査を進めるとひどい実態がわかりました。消防団の定数を守るための勧誘活動は、現役の消防団員が担っています。言い方を変えれば、自分たちが引退するためには新しい人を入れなければならない、そんな不文律を一生懸命守っています。

 

家を回り、一軒一軒夜や休日に、その回数を聞いたときに驚きました。月に10日から15日行っているということでございます。

 

先ほど言ったように、団員の休みは月に4日から6日です。15回ということは、仕事前や仕事の終わりに行かせているんですよ。それが現実です。

 

負担軽減を図ると言いながら、このような実態を放置していることについて、消防長の感想を求めます。

 

◎消防長

消防団の確保対策につきましては、消防本部、消防団含めまして、消防団員の確保対策や消防団活性化対策、そういった検討委員会を立ち上げまして、さまざまな確保対策を図っているところでございますが、

 

先ほど申されました就業構造の変化、そういったところで団員が休みづらかったり、そういうこともございます。そういった中で、確保は厳しい状況にございます。

 

そういった中で、地元に密着した消防団、そういったことで地元の若者のことは地元の消防団が一番よく知っているというようなことで、地元の団員が勧誘するというようなところでお願いをしているところでございます。

 

◆下田けんご

大変な勧誘をしている消防団員の皆様に対するメッセージも感じられません。そして、非常に危機感がないというふうに感じました。

 

団員確保の仕組みは、消防本部が定数の960名を決めて、各君津地区、小糸地区などの支団に求めます。各支団の幹部は、それぞれ分団にいつまでに確保するのか、そういう鍵括弧ですが、「プレッシャー」というようなものをかける、そういう仕組みになっています。だからこそ、月に15回というような勧誘が生まれるんです。

 

では、消防長がすべきことは何でしょうか。一つは、社会情勢に合わせて制度を改善すること、もう1つは、消防団員の負担軽減を図ることです。

 

しかし、負担軽減を図らないばかりか、定数を見直さないために、若い人が減り続ける地域に大きな負担をかけているんです。

 

説明をいたします。これまで、消防長の説明では、定数998人だったものを平成24年から960人に減らしたというのが公式の説明でした。しかし、調べてみると違います。

 

実際には、人口の多かった平成14年の団員数は895人です。現在の実数よりも60人近く少ないんです。つまり、形の定数だけは減らしたものの、平成14年よりも60人以上多い人員を満たすプレッシャーを消防長は放置している。

 

例えば木更津市の消防の定数は何人でしょうか。600人ですよね。富津市、広い市域がありますが、555人が定数です。

 

君津市は、そういう中で960人ということをこだわり続けている。若者が減った地域の事情を考慮せず、さらに多い団員数を求める、それが正しい仕事の姿勢でしょうか。その結果、起きているのが、月に15回もの異常な勧誘活動です。

 

一つ、重大な法的な問題があります。先ほど各分団の勧誘活動について、消防長も協力してもらっているというふうに述べましたが、法律にも条例にも消防団員の活動として勧誘活動は一切書かれていません。

 

法的には、新しい消防団員を加入させるのは消防本部、消防団、どちらの仕事ですか。法的な問題なので、明確にお答えください。

 

◎消防長

 消防団に関することにつきましては、市が行うということになってございます。

 

◆下田けんご 

最近は、総務省が消防団員募集のポスターもどこかいろんなところで見かけるようになりました。あれもみればわかりますよね。消防団ではなくて、総務省消防庁という形で書いてあります。

 

つまり、勧誘は消防本部の責任なんです。分団が協力することはあっても、責任は消防長にある。これはどれだけ重大な問題をはらんでいるかというと、

 

15回の勧誘活動で、もし事故に遭ったときに、公務災害になるか。ならないんです、それは法的な活動じゃないから。

 

その結果、団員がもし事故があったら家族は一体どうしたらいいですか。すぐに定数や勧誘活動の見直し、そして法令を遵守するようにお願いいたします。

 

また、法令に違反し、本市に居住していない団員がいるとの情報もあります。これについては、今は聞きませんが、財政当局に実態のない団員の予算を要求し、その実態を調査し改善しない、また、その負担を現場の団員たちに求めている今の消防本部の運営は異常事態です。適切な改善を求めます。

 

引用ここまで

 

次は平成2812月議会。一気に攻めていますね。

 

引用ここから

 

◆下田けんご

消防本部、消防団の適正な運営管理についてです。 現在条例では、消防団員の資格として本市在住と定めています。しかし、市外に在住している団員がいるとの情報があります。その実態についてお聞きします。

 

また、消防団員が減少する中で勧誘活動が負担を増しています。その課題についてお聞きします。

 

次に、消防団員の報酬についてです。消防団本部や支団役員については責任も重く、火災出動などの機会も多いことから報酬をふやすべきと考えるが、見解をお聞きします。

 

◎消防長

現在消防団員の実員は953名で、そのうち市外居住者は97名です。新入団員は本市に居住していることを確認し、任命しております。

 

しかし、市外へ転出する団員もおりますので、社会情勢の変化に対応できるよう条例の見直しについて進めてまいります。

 

また、消防団員の勧誘活動については、消防団員の皆様方には大変ご苦労をおかけしておりますが、地元に密着した消防団であり、地元の若者のことを一番理解している消防団に協力していただいておりますが、勧誘活動が過度にならないように消防団と消防本部で協働し、団員確保に努めてまいります。

 

次に、消防団本部役員や支団役員の報酬額については、幹部役員としての職責は重く、また管轄する地域の広さから出動回数も多く、その役割は非常に重要であると認識しております。

 

報酬等の処遇改善については、周辺自治体等の均衡などに配慮しつつ、引き続き検討してまいります。

 

◆下田けんご

消防についてですが、まずは市内在住と定められているのに市外在住の団員が97人もいるということで、もちろん事情はさまざまですが、これは違法状態になります。

 

ですから、こうした実態を知りながら条例改正をしてこなかった消防本部の法令遵守の問題は幹部の責任です。

 

この方々が転居してもやめない、やめることができない理由は、消防団の定数がやはり地元の若者が参加できる実態よりも多過ぎるために行われている、無理な勧誘の問題につながってくるというふうに考えています。

 

それでも前の議会で指摘したような、月に15回もの勧誘活動をさせるんでしょうか。見解をお聞きします。

 

◎消防長

消防団員の勧誘活動につきましては、月に15回というようなお話を伺っておりますが、消防団員の皆様方には日ごろより大変ご苦労をおかけしているところでございます。

 

特に2年ごとにまいります任期がえのときには一番大変であるというふうに認識しております。

 

消防本部といたしましても、これまで消防団と協働でいろいろな団員確保対策を行ってまいりましたが、今後も消防団員にとって過度な勧誘活動にならないような対応を図って消防団の確保、そういったものを進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 

◆下田けんご 

現場の負担を認めて、これから改善していくという答弁だというふうに感じました。一つ課題として、消防団の定数が君津市では圧倒的に周辺市と比べても多いということに対してなんですが、なぜ定数を大きくしておくのか。

 

それは災害などのためもありますが、国からの補助金などにもかかわるというような面があります。しかしそれは、定数の多さではなくて充足率が基準であります。つまり定められた定員をどれだけ満たしているか、そういうことが基準になるということです。

 

これを知らない方がいるのは残念なことです。だから、人数じゃなくて充足率のほうが大事だということなので、定員を見直さなければいけないということになるわけです。

 

ですから、これから、これだけ人口が減って若者が減少する中で、10年前よりも多い60人以上に設定している、これは大きな定数にこだわることは弊害しかないというふうに考えます。無理な勧誘活動をしていると、消防団のイメージ低下にもつながりかねません。

 

もう1点は、分団の統合などに関してなんですが、機能別消防団員制度、これがその分団で半数以上になれば隣などとの統合を検討して定員を減らしていくというものですが、

 

機能別団員とは何かといえば、大規模災害とか火災出動に限定して負担を軽減した団員の制度のことなんですが、しかし問題は、機能別が半分になったらという条件です。

 

団の中で半分になったら統合を検討するという条件なんですが、通常の消防団員から何年たてば機能別に交代してもらうという基準は一切ないんです。

 

ですから、今の制度では15年でも、20年でも消防団員として活動する事例があるんですよね。そうですね。

 

しかし、それくらい新しい人が入ってこない分団であって、それでも統合にならないというのは、機能別が半分じゃないからという理由なんです。これは非常にむちゃな条件設定だなというふうに感じます。これをいつまで設定するかというふうに考えます。

 

このような社会情勢の中で機能別が半分にならないと統合しないという申し合わせだけを基準にしていくことは異常な状態が続くと私は考えます。

 

あくまで指標の一つとして残すとしても、臨機応変に統合や定員の管理を進めていくということでいいか、認識を短くお願いします。

 

◎消防長 

機能別消防団員が分団の中で約半数という形、そういったものを検討委員会の中で検討させていただき、あくまでも一つの目安というふうに考えてございます。

 

また、消防分団のほうからそういって今後消防団の確保は非常に厳しいというようなお話が上がってくれば、いつでもその辺の統合は考えていくというふうに認識はしております。

 

◆下田けんご 

非常に長い歴史のある消防団の制度ですので、私もじくじたる思いはありますが、社会情勢への変化、あるいは法的な問題に照らして、今の過度な勧誘はさせないということと、

 

本当に人数の減少あるいは長期化で困っている分団に関しては声を上げてくださいということを、きちんと各消防団に通知していただきたいというふうに要望いたします。

 

もう1点なんですが、私も消防団の一員として活動していまして、団の幹部の人あるいは支団の方というのは毎回の火事に参加されていて、非常に拘束時間や重い責任を負っています。

こうした方々について報酬、増やすことはできないかというような質問をしましたので、重ねてそういう可能性はないのかどうか、お聞かせください。

 

◎消防長

消防団員の報酬等の処遇改善につきましては、消防団法が成立したというようなところで、国、県等も消防団員報酬の見直しというようなことで求められているというようなところで、

 

消防団の団員等の報酬の見直しについて現在検討を進めているところでございますので、今後も継続して進めさせていただきたいというふうに考えてございます。

 

◆下田けんご 

わかりました。そういう検討をしていくというようなことをいただいたので、ぜひ地元の人口が減っていく中で、若者がいない中で一生懸命活動されている消防団の皆様方、

 

あるいはそれに協力している家族の方々の思いに立って、時代、社会情勢に合わせた改善をぜひしていただきたいというふうに思います。

 

引用ここまで

 

平成293月議会

引用ここから

◆下田けんご

4月から、消防団員の報酬や出動手当が個人振り込みになるという変更が急に行われました。現場は非常に混乱しています。なぜこのような重大な変更が短期間に行われたのか、お聞きします。

 

消防団員の報酬は、これまでそれぞれの分団に一括して振り込まれるため、火災の消火のときに破れてしまったホースの交換や火災に必要な道具を購入するのに使われています。それぞれの分団単位では数十万円の減収になり、やっていけないとの声も聞きます。

 

一方で、個人に振り込まれたものを団員にむりやり活動のために寄付させるなどの事態は、適正な行政の運営ではありません。今回、各分団の収入減の平均金額と全ての分団を合わせた合計額を、活動の影響予測金額としてお聞きします。

 

次に、消防団協力事業所制度は、サラリーマンが多くなった社会情勢において、消防団員確保のためにも活動推進のためにも重要な制度です。先進自治体では加入してくれた事業所に減税まで行い、その数をふやし、消防団に協力をしています。本市でも具体的に取り組むべきと考えますが、見解をお聞きします。

 

◎消防長

消防団員は、各自の職業に従事しながら、災害が発生した際には昼夜を分かたず活動を行っております。消防団員の日夜献身的な活動に対して報酬があります。

 

消防団員報酬等の支給方法については、県から平成2810月に、報酬等はその性格上本人に直接支給されるべきものとの通知がされたことを踏まえ、本市においても消防団幹部と協議を重ねた結果、団員には新たな口座等の手続にご負担をおかけしますが、平成29年度からの実施に向けて進めております。

 

次に、平成28年度消防団員への報酬として、各分団へ支給した平均報酬額は約506,000円で、全分団の合計金額は約2,1739,000円となっております。

 

また、災害活動で使用する貸与資機材の故障などは、その都度補修等により対応しているとともに、消防団活動で必要となる資機材は毎年検討して配備しております。

 

次に、消防団協力事業所表示制度についてですが、本市では消防団の活動環境の促進を図るため、平成20年4月1日から本制度を開始しております。現在では30事業所に対して表示証を交付しており、消防団活動への協力や地域防災に対し、社会に貢献している事業所として広報紙やホームページ等を通じて紹介をしているところです。

 

近年の社会情勢において、重要な制度であると認識をしておりますので、今後も引き続き消防団活動に理解のある協力事業所のPRや情報共有のほか、さらなる入団促進について協力依頼をするとともに、協力事業所への優遇制度について今までもさまざま検討を重ねてきましたが、県で実施するなどの例がありますので、今後も県などと連携しながら検討してまいります。

 

◆下田けんご

消防団の協力事業所あるいは消防団への支援について、県とともに実施するという新たな答弁が出てまいりました。一般的に考えると、また先送りするために理屈を考えてきたのかなというふうに邪推もしてしまうんですが、できるだけ早く、つまり今年度中に県にあわせて実施するという方向でいいのか、端的にお願いします。

 

◎消防長(青木一志君) お答えいたします。

協力事業所の優遇制度、そういったものでございますが、全国的には主に県が実施するもの、そういったものが多い状況でございます。県が実施するものとして入札への優遇、そういったものが多く見受けられます。

 

千葉県につきましても、現在導入に向けて検討しているというようなところでございます。その他、市町村で全国的に行っている市町村もございますが、やはり入札へのもの、また協力事業所への減税、そういったものがございまして、君津市といたしましても、そういったことを検討させていただいているところでございます。

 

◆下田けんご 

県の制度変更がある、あるいは県の制度が実現するのにあわせて、今年度中に実施していくというようなことだというふうに考えます。もう少ししっかりと答弁をしていただかないと困りますので、よろしくお願いします。

 

消防団についてなんですが、個人振り込みに急に変更したのは、2810月に県から指導されたからだとわかりました。では、この間、さまざま誰かのせいであるというようなうわさというのは、一体何だったのかというふうに考えます。

 

そしてこれまで、一番これからが大事なところですが、分団の活動に使っていた資金が2,200万円余り減収として、活動に影響があるということがわかりました。

 

実際にこのお金を使って、火災に使うトビという道具を買ったり、消火用のホースを購入しているという実態があります。

 

ですから、2,000万円もの減収があれば現場は大混乱するということがわかっています。それがわかっていて、国や県に指摘をされるまで何の備えもしてこなかった消防本部の姿勢は、非常に行政としてよくないというふうに指摘をいたします。

 

ちょっと話は戻りますが、消防団協力事業所について、立派なパネルが協力していただいた事業所には飾られているわけですが、実際たまたまどこかで会ったというのは別ですよ。協力事業所とその協力の内容について、連絡をとっていたかいなかったか、端的にお答えください。

 

◎消防長

協力事業所につきましては、表示証の交付について、消防団活動等に協力している、または複数の消防団員を雇用しているというようなところで、そういったところで連携をしております。

(「質問に答えてください。連絡をとったか、とっていなかったかをお聞きしました」と呼ぶ者あり)

 

◎消防長

連絡というのは、その後の連絡ということでよろしいでしょうか。その後、特に連絡を密にとか、そういったことはしてございません。

 

◆下田けんご 

全く質問に答えないのは必要がありませんので、しっかりと答えてくださいね。連絡は、パネルを寄贈した後、とっていなかったということがわかりました。いいですね。今回質問するにあたって事前に連絡をとったということが事実でございます。

 

消防団の協力事業所については、これから協力していただくというような形で、今までもほかの議員の答弁に対してしてきました。しかしながら、一度も連絡をとってこなかったというのが実態でございます。一体何をしていたのかというふうに考えます。

 

次に、消防団の個人振り込みを前に、国の制度であるマイナンバーの登録が行われました。ここで大事なのは、実際に活動していない、これからもできない、あるいは今まで書類だけで本人の意思がなかったような、いわゆる幽霊団員というものが存在したわけですが、

 

これについて、国の手続によって本当にそうかどうかというのがわかったわけですが、マイナンバーを提出した人、人数を教えてください。

 

◎消防長

マイナンバーにつきましては現在も提出は承っておりますが、現在866人の提出がございます。

 

◆下田けんご 

マイナンバーについては、およそ一月かけて電話や手紙、そういったものによって出してくださいというやりとりがありました。

 

ですから、もう少し言えばそうした公的なやりとりを通じて、本当に参加できない、これから参加する予定のない団員がマイナンバーを提出しなかったということになります。

 

ということはどういうことか。つまり、960人の定員のうち実態は866人だったということがわかったということでございます。つまり、100人近くの実態がなかったことを、消防本部はこれまで説明をしてまいりませんでした。

 

考えてみてください。今年度、上総分署、小糸分署、機庫やポンプ車、莫大な予算が組まれています。それは存在しない100人の消防団員を前提に定員が組まれて、消防団の体制が組まれています。

 

これはもう少し詳しく言えばどういうことかというと、多額な税金をかけて上総分署や小糸分署を建てる以上は、人口構成に合わせたり、現状に合わせた分団の統合や機庫の統合というものが必要なはずです。

 

そうした事務を一切準備したり説明することがないまま、財政部に対して正確でない予算要求をし続けてきました。

 

学校再編もそうですが、人口減少を前に現状を合わせて、少しでも改善していくのが行政の正しい姿勢です。ありもしない数字や説明をしてその負担はどこに行くのか、予算書を見れば明確ですよね。

 

市債として、市民の借金としてそれは積み上げられていきます。私は、上総分署や小糸分署、そうしたものの老朽化の更新は絶対に必要だと思います。市民の命を守るためです。機庫の更新もポンプ車の更新も必要です。

 

しかし、その前提となる消防本部の行政運営が適切かどうか、きちんとした説明や準備を行っているかどうか、そこが一番の問題だというふうに考えております。この責任は重大であるというふうに考えています。

 

100人の定員を満たさない。そして、今までの予算が疑われるような100人の欠員。この全ての課題を明らかにして、木更津市の2倍の消防団員の定数ですね、今も。

 

分団を見直したり、負担軽減を図ったりそういうことをしていくのか。しっかりと考えて判断していただきたいというふうに思います。

 

引用ここまで

 

続いて平成296月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防団員と家族の負担軽減についてお聞きします。社会情勢が変化する中で、消防団を改善強化し、消防団員や家族の負担軽減をどう図るのか。計画とスケジュールを具体的にお聞きします。

 

次に、以前は火災出動のため職場を離れた消防団員について、その意義から、一部では欠勤ではなくて公欠や公欠に準じた扱いにする事業所もあったと聞いています。現在は、団員が火災出動した場合、どのような扱いになっているでしょうか。消防団協力事業所を中心に現状をお聞きします。

 

◎消防長

消防団は、将来にわたり地域防災力の中核として欠くことのできない存在である一方、全国的に減少していることが大きな課題となっております。

 

本市におきましては、消防団員は日夜献身的に勧誘活動などを行っておりますが、本年度は定数960名に対し883名となっている状況です。

 

これらの現状から、今後早急に検討委員会を立ち上げ、分団の統合や処遇の改善などについて、今年度中にはその方向性を決定し、消防団の充実強化と活動環境の整備を進めてまいります。

 

次に、消防団協力事業所に勤務し、災害出動時における消防団活動を公欠として行っている団員の確認はできておりませんが、職場にご理解をいただき、勤務場所の業務に支障が出ない範囲で、公欠に準じた形で活動している団員は確認しております。

 

本市では、団員の確保や消防団活動に対する協力を、昨年に引き続きお願いをするとともに、他の事業所等の団員に対しましても、勤務先での理解を得るための在籍証明書や出動証明書の交付を行っております。

 

しかしながら、より一層消防団活動に対する理解が得られるよう、情報共有や協力体制の強化を図るとともに、消防団活動を行うための休暇取得に対する理解や、円滑に活動ができる職場環境にできる限りの配慮がいただけるよう取り組んでまいります。

 

◆下田けんご

消防団員についてお伺いしたいと思います。今回、保坂議員も消防団を応援する質問をしていただいて、その中で機能別制度の団員がありました。大きな大規模災害時とか火災に限って、機能を減らして続けられるようにした団員の制度でございますが、

 

1つだけちょっと言いたいのは、私たちの父親の世代だとか昔の消防団員は、2期4年とか3期6年というのが大体基本だというふうに思います。今は、どっちかというと実態として新しい人が入ったらやめることができるという慣例がありまして、新しい人が入らない限り何十年も消防団として活動していく。

 

2年だったものが何十年になっているという、そんなことがあるのかという声もあるかもしれませんので、長い団員がどれくらい続けているか、二人ぐらい紹介してください。

 

◎消防長

現在、分団員として在籍が長い方は、清和地区で30年の方がおられます。また、上総地区に26年の方がいらっしゃいます。

 

◆下田けんご 

まずは本当にありがたいことで、本当に市民のためにありがとうございますということがあれなんですが、この実態を、副市長、ぜひ意識していただきたいと思います。

 

ですから、例えばまずは団員を続けてもらって、かわりの人が入るまで続けてもらって、その先は、じゃ機能別で続けてもらってという理由をやれば、確かに定員は守れますよね。

 

今いる団員が、次の方が入るまで永遠に続けていただければ、定数は守れるわけですが。それは全く望む形じゃないんですよね。

 

ですから、今回の公募は団員の負担軽減を図って、安心して活動するため。または、社会情勢の中で入る人が減って、長期間にわたっている負担をどうにかしなければならない。だからこそ100人の欠員が出ているというところがスタートじゃないでしょうか。

 

そこで問われるのは、消防長の指導力だというふうに思います。できるだけ早く、自分の責任で。さまざまな反対はありますよね、減らさないほうがいいという声もあるでしょう。ですが、どこかで誰かが引き受けて、このことを進めなければできませんので、どうか消防長にはその努力をよろしくお願い申し上げます。

 

1点、提案としては、全ての事務が、これから消防団改善の事務が発生するわけですが、全て消防長がやるのは大変ですから、具体的に提案しますが、消防本部の中に消防団の負担軽減担当といいますか、

 

今後の新しい団をつくっていくための職員を配置して、専門的にやらせるというのが1つの方法じゃないかなというふうに思いますので、これは提案でございます。

 

引用ここまで

 

続いて平成299月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防団員のけが等の公務災害を所管する基金は、団員の安全確保のために必要な用具等を定め、災害防止を啓発しています。

 

この中で特に重要と思われる夜間活動のためのヘッドライト、火災現場でのくぎなどの踏み抜きや怪我を防ぐ半長靴と呼ばれる安全靴、これら活動に必要なものはどの予算で購入しているか、またその理由をお聞きします。

 

また、団員の不足が深刻化していますが、最近の団員の1年間の出動回数はどのくらいかお聞きします。また、本市は予算削減のため、出動手当を1年に1回6,000円だけ支払うことになっていますが、団員の出動1回当たりにすると幾らか、県内の状況とあわせてお聞きします。

 

さらに、消防本部が現体制になってから、将来有望な消防士の殉職、事務のおくれ、ミス、職員が逮捕されるなど不祥事が続いています。原因をどのように考えているか、見解をお聞きします。

 

◎消防長

消防団の装備については、東日本大震災等の経験の中でも全国的に不十分であるということが課題とされています。

 

このような状況を踏まえ、これまで救命胴衣の計画的な配備等を行ってきておりますが、その他の装備品等については、各支団や分団において運営交付金等で必要な用具を購入している現状となっております。今後は、消防団からの調査結果や意見、実情を把握し、装備の改善と充実に努めてまいります。

 

次に、消防団員の出動回数についてですが、本市では活動が確認できた団員に対して年額6,000円を支給することとしておりますが、実際に活動する団員の出動回数には差があるため、出動1回に対する金額には差が生じている状況です。

 

昨年度の出動回数が最も多い団員は、火災出動では11回で、1回当たりの出動手当としては約545円となります。

 

また、県内では、市や町により異なりますが、火災出動1回に対する支給額が最も高い消防団は7,000円となっており、そのうち昨年度17回の火災出動に119,000円の手当を支給している消防団もあります。

 

消防団は、火災出動のほか、広範にわたって活動しておりますので、今後は支給方法や金額について県内の消防団を調査し、負担の軽減に取り組んでまいります。

 

続きまして、消防幹部の管理運営責任についてお答えいたします。今年度に入り、市民の皆様の信頼を大きく損ねることとなり、消防職員、管理職一同、その責任を重く受けとめております。

 

消防職員は、市民の生命、身体、財産を守るという重大な任務により、常日ごろから消火訓練、救急救助訓練など消防訓練を行って災害に備えるとともに、職員の服務規律の確保を徹底しているところですが、今後は同じような事態が二度と発生しないよう、綱紀粛正を図り、市民の安全、安心を守るために消防職員が活動しやすい職場環境の整備により一層取り組んでまいります。

 

◆下田けんご

消防団に移りますが、運営交付金でヘッドライトとか半長靴という安全靴を買っていると言いましたけれども、各分団5万円しかないので、実際はほとんどの分団が自腹で購入していますよね。ということをちゃんと多分答弁に載せたほうがいいと思います。

 

答弁では交付金等ということで、自腹購入も入っている等を入れていただきましたが、実際は自治会の方の協力などで各分団で自腹で購入させられているというのが実態でございます。

 

また、出動手当に関しては、君津市が545円ということでしたね。県内で一番高い7,000円という、1回火事に出動したら7,000円という、それが浦安市なんですが、10倍以上の差があることが総務部長、わかりましたよね。

 

財政部長にお聞きしますが、この1回6,000円でもいいんですが、7,000円のこの根拠は何ですか。何で出動手当は6,000円なんですか、7,000円なんですか。

 

◎消防長

消防団の出動手当につきましては、君津市においては条例で定めて年額6,000円というようなことにしてございます。ただし、交付税の標準的な団体等で国が算定するに当たりまして、1回当たりの手当の額でございます。

 

◆下田けんご 

この質問をするので新聞記事を見ていただければすぐわかったと思うんですが、交付税の根拠の額が、消防団の出動手当に関しては1回7,000円という基準があるので、浦安市の場合は7,000円を定めている。

 

指摘するとすれば、これは1回7,000円だと。私、消防庁の地域防災室にも確認しましたが、1回7,000円であって、それを全国の消防団がどれくらい火災出動しているかという掛け算をして交付税措置をするというのが消防庁のスタイルですので、1回切り6,000円というのは、そんなのはちょっと非常識ですということで言われました。

 

それが君津市で今行われていることでございます。

 

だから、交付税のことをご存じなのであれば、そのルールに基づいて、報酬と費用弁償の考え方がありますよね。費用弁償というのは回数に応じてやる。なぜ回数に応じるかといえば、消防団員が、例えば出動するときに、そのときの交通費相当額であるとか、そのときに発生する仕事を休まなきゃいけない、そのためのお金ということで、

 

費用弁償の額として出動手当が設定されています。ですから、回数に応じない出動手当というのは、もうそもそもコンプライアンス違反なんです。わかりましたか。なので、改善をお願いします。

 

もう1点は、さまざま不祥事が起きて悲しいこともありました。本当に市民の皆さん、悔しくて悲しい思いでいらっしゃいます。そういう中で、もう一度、やはり今まで起きなかったことが起きている、そういうことがあります。

 

私はそこをもう一度考えていただいて、さまざま今回改善に取り組んだことはあると思いますよね。個人振り込みも実施しました。あるいは、消防職員の服装を自腹購入させていた問題も改善されました。しかしながら、それは議会の指摘を受けてから改善しましたよね。

 

やはり具体的な改善、改革を積み重ねていただきたい、心からお願い申し上げます。今年度中にどうかしっかりとした改善が見られるように、計画を立て、実施をしてください。

 

引用ここまで

 

続いて平成2912月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防団員と家族の負担軽減のためにということでお聞きします。人が減り続ける本市では、消防団とその家族の負担がふえています。消防長は、社会情勢に合わせた改善に取り組んでおられますが、どこまで進んだのかお聞かせください。

 

次に、消防第10分団の機庫建てかえについて。大地震での津波が予測される人見・神門地区の消防第10分団の機庫はあまりに古過ぎます。

 

津波に対する防災力を強化するためにも、建てかえ等の対策を求めますが、見解をお聞きします。

 

◎消防長 

消防団員と家族の負担軽減のために、お答えいたします。社会情勢の変化等による消防団員の減少や災害出動、警戒活動のほか、地域に密着した消防団活動を行う中で、消防団員や家族への負担は大変大きなものとなっております。

 

今年度につきましては、消防団運営交付金を増額し、消防団員が円滑に活動できて少しでも負担とならないよう取り組みを行っているところです。また、8月1日に設置した消防団組織検討委員会において、全国的な団員の減少や本市消防団の現状、課題等を共有するとともに、

 

これからの消防団員としての入団年齢層が中山間部だけでなく各地域において減少傾向にある人口推移を踏まえ、全分団を検討対象とした中で、近い将来を見据えた分団統合や消防団本部等の役員増員、定数の見直しなどを軸とした具体的な検討を進めていくこととして、その方向性を確認したところです。

 今後も引き続き、消防団員の処遇改善に取り組むとともに、社会情勢の変化等に対応した消防団組織の再編に向けた検討を積極的に進め、消防団員と家族の負担が軽減できるよう取り組んでまいります。

 

津波対策拠点としての消防第10分団機庫の建てかえ等についてお答えいたします。津波による被害は、多くのかけがえのない貴重な命や財産、そして平穏な日常生活を奪う可能性があることから、平常時からの備えや対策が非常に重要となります。

 

本市の津波ハザードマップでは、一部の区域において浸水深50センチの危険性が示されておりますが、現在の10分団機庫の場所については、津波浸水区域とはなっていない状況です。しかしながら、津波による浸水が予測される区域を管轄する地域防災の活動拠点としての大変重要な施設と認識をしております。

 

現在、消防団機庫の建てかえについては、昭和56年以前に建築された機庫を建築年数の古い施設から更新する計画としておりますが、第10分団機庫については、津波浸水対策を担う重要な施設となることから、今後は建築場所など総合的に検討し、喫緊の課題として進めてまいります。

 

◆下田けんご

消防団については、具体的に人口の減少の推移を踏まえて、全分団を対象に統合や定数の見直しに向けて8月から動いていることがわかりました。きちんと仕事をされているなというふうに感じました。

 

消防長、さまざまなこれまで問題がありました。少なくとも年度内に改善の大方針を決定いただくと、そういう覚悟でよいですね。確認いたします。

 

◎消防長

ただいま消防団組織再編の検討委員会を行っております。その中で、現在年度内にそういった検討の結果、まずは基本的な考え方等、そういったものを進めるというふうに考えてございます。

 

◆下田けんご 

もちろん現場の声を聞き取りながらということで、そこまでなかなかコントロールがきく部分だけではないと思いますが、ぜひリーダーシップを発揮していただいて、3月までにきちんとした大方針を決定していただきたいと、これはお願いをいたします。

 

次に、関連して大地震による津波が予測されている神門地区の消防第10分団については、機庫の建てかえを喫緊の課題として答弁いただきましたので、これについては、例えば地元に政策調査したところ、神門の防災公園あたりにつくったらどうかという意見もありました。その辺研究していただいて、早い建てかえをよろしくお願いいたします。

 

引用ここまで

 

続いて平成306月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

最後は、消防職員や団員の負担を軽減するためにということでお聞きします。資料があるのでごらんください。かずさ4市の消防団員の定数と本市の実際の状況のデータが載っております。多くの分団で定員割れが起きています。

 

東日本大震災以降、災害時の役割も期待され、重要性が増す消防団ですが、かつて五、六年であった消防団員の任期が20年以上にわたる方もいるなど、本人や家族の負担が何倍にもふえています。これは地域の人口減などの社会状況を制度に反映させてこなかった消防行政の責任ではないでしょうか。その現状をお聞きします。

 

また、実際に千葉県全体でも、社会情勢にあわせ定数を減らしてきたことも発表されました。広い面積の市町村も含まれていて、市域が広いから大人数が必要という従来の理由だけでは説明できません。近隣市も同様に、400人から600人程度に減らしてきましたが、本市だけが960人と多い現状です。なぜなのか、あわせてお聞かせください。

 

次に、消防職員や団員の職務に使用する備品や消耗品の自主購入についてお聞きします。本来は消防本部が負担すべきものを自腹で購入させられているという問題があり、指摘した上で改善したはずでした。しかし、まだ自腹購入が残っているという話もあります。ぜひその現状をお聞かせください。

 

◎消防長

国では、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律を平成25年に施行し、消防団が将来にわたり地域防災力の中核として欠くことのできない代替性のない存在であると位置づけ、消防団の強化のための措置を地方公共団体に求めております。

 

一方で、人口減少や少子化、被雇用者率の増加などにより、消防団員の確保は難しくなってきており、在職年数が長くなるとともに、団員の定数を満たしていない状況があります。これは全国的な傾向であり、県内においても平成10年に約3万人いた消防団員が、平成29年には約2万6,000人まで減少しています。また、本市では在職年数が20年を超える団員が19人に及んでいます。

 

このような中、昨年度に消防団幹部と消防職員から成る君津市消防団組織検討委員会を立ち上げ、現状と課題を洗い出し、消防団の組織再編等について検討してまいりました。

 

この検討委員会の報告では、近い将来を見据えた消防団の組織再編のほか、定数についても検討を要するとしております。今後は、地域防災力の中核としての消防団のあり方を踏まえながら、消防団の再編や定数についても総合的に検討するとともに、団員の確保や処遇の改善に努めてまいります。

 

続きまして細目2、消防職員や団員の職務に使用する備品や消耗品の自主購入についてお答えいたします。

 

消防職員や団員の職務に使用する備品や消耗品については、平成29年度から予算を増額し対応しているところでございますが、自費で購入しているという指摘につきましては、今後確認の上、適正に対処してまいります。

 

◆下田けんご

資料をどういうふうに見るかなんですが、まず定数は一番下に私が、ちょっと汚い字ですが書きました。木更津市は600人、富津市は552人、袖ケ浦市は467人です。

 

じゃ、君津市はどこかというと真ん中の少し下の右側ですね。合計のところの隣、960人というのが君津市の数字です。4市の中で非常に多いまま放置されています。

 

私は既視感があって何かなと思ったら、保育園の耐震化と少し似ている面があるのかなというふうに考えました。

 

ほかの3市は80%以上の耐震化率、しかし本市だけ20%でしたよね。保育園の場合は、建てかえの国の補助金がなくなったから建てかえられませんでしたという理由でした。

 

消防団定数や再編は、OBなど反対が多いからということでやってこなかったということで、何かいろいろ理由をつけてやるべきことをやってこられなかったということがこの数字が示しているのかなというようなクエスチョンが湧きました。

 

例えば2支団というのがありますね。2支団というのは全て定数を満たしています。これは小糸地区なんですが、ちゃんと定数埋まっているなと思うかもしれません。

 

ですが、それにはからくりがありまして、どういうことかというと、消防団は本来は次の人が入るからやめるというルールでした。それでやめていったんですね。でもこれを読みかえまして、今は次が入るまでやめられないというルールがえがありました。

 

それを証明していきましょう。20年以上の団員が20人近くいましたが、15年以上の団員は何人いますか。

 

◎消防長 

先ほどお答えしたとおり、20年以上につきましては19名、それを含めまして15年以上の団員数につきましては95名となっております。

 

◆下田けんご 

90人を超える人が15年以上も団員をやっているということがわかりました。市長、さっき言ったように昔は消防団は五、六年でしたよね。それが20年以上やっている方がこんなにたくさんいるということがわかりました。

 

それに対して先ほど、団員が入らないので、火災や大規模災害だけで訓練などはしない、機能別団員が有効だというような議論もあるというようなご紹介、さらに大規模災害に限った団員ならいいんじゃないかというようなご意見がありました。

 

私から見ると、やっぱり定数削減の行政事務を先送りするための理由なのかなというふうに考えてしまいます。実態はどうなんでしょうか。

 

ではお聞きします。これから消防本部が生かしていくというふうに言っていた機能別というやつですね。山間部に何人かおりますが、この機能別団員、火事のときしか出ない機能別団員の最高齢の年齢は何歳ですか。

 

◎消防長

機能別団員の最年長につきましては、現在63歳でございます。

 

◆下田けんご 

63歳ですね。だから機能別をふやしていけば団員が定数割れしていても今の定数を維持できるというのは、もう論理的になかなか破綻しているんじゃないですかね。部長さん方は、退職したら皆さん地元に帰って機能別団員になられるんでしょうか、わからないけれども。

 

でもそれは何かというと、自分たちがやれないようなことを今の消防団員たちに強いているということを忘れないでいただきたいから、今そういうふうに聞きました。

 

地域防災力のために必要だという、これは本当のことなんですけれども。その結果どうなっているか。例えばこの消防団員の定数を見ていただくと、3支団というのは清和地区でございます。4支団というのは小櫃地区、そして5支団というのは松丘、亀山地区になるわけですが、見てください。

 

1支団というのは君津地区ですが、こんなに家がある君津地区よりも多い定員数が小櫃のほうも、亀山のほうも、松丘のほうも、清和のほうもそのままになっているのがわかりますよね。

 

だから社会状況とか人口減に合わせていないということをまさにこれが示しているんです。どういう理由で定員が削減されるかもわからないし、そのことも伝わってこない。

 

そういう中で、もう2年、もう2年、もう2年が20年の団員の生活になり、機能別でいいですよ、それが63歳になって、その方たちは多分ふえていくでしょう、今のままだったら。

 

これはまさに事務の改善じゃないかなというふうな思いでいるんです。市民の方が今、ボランティア精神で参加されている消防団を、行政の視点でどう改善するかというのをぜひ皆さんに真剣に考えていただきたい。我々、もちろん議会も含めてですけれども、それが私の今回のメッセージでございます。

 

それで言うと、もう1つの視点があります。これは経営の視点だと思うんですけれども、企画部長、松丘分署、上総分署、小糸分署、私たちはほとんど市債ですよね。市の借金で、多分合計すると8億円から10億円ぐらいかかっていると思いますよ、

 

毎年億単位の予算を組んで、昔は村の火災は消防団が先に消していた時代がありましたけれども、本市はほかの地域と比べて圧倒的に立派な分署を建てて、そこの消防士の方々によって地域を守ってきました。

 

それはすごく充実させてきたんだと思うんです。その方たちの人件費だったり、建てかえの費用だったり、今、回している運営費を負担しているのは誰かといえば、まさに市民の方たちです。10億円以上かけて運営費や建設費を負担してきた市民の方々の視点からいえば、

 

それに合わせて、社会状況に合わせて消防団の定数や再編の状況を見直していってほしいというのは当たり前の願いじゃないでしょうか。

 

ですから、そういう経営の視点、これからもっと先の話として大事な消防広域化の話も別の議員から出ましたが、まさに社会状況に合わないものを無理させて今の人たちを苦しめる

 

んじゃなくて、しっかりと見直していただきたいというふうに、これはお願いをいたします。

 

ここまでは定数の話で非常に厳しい話ですが、もう一個言うと、現役の消防団員たちはほかに仕事を持ってやっていますよね。だからできる限り負担は軽減しているはずなんですが、消防団に対して提出させる書類は年間何枚ぐらいありますか。

 

◎消防長

書類につきましては出動件数などによって変わってきますけれども、出動報告書など、また多種多様な書類がございまして、多い分団では年間100枚程度になるかというふうに考えています。

 

◆下田けんご 

非常に象徴的だと思うんです。行政の手続として必要だということであるんでしょうけれども、100枚の印刷物を書かせて、そしてほとんどの分団は消防署まで提出に来ているわけですよね。

 

だから、本当にそこは何が必要で何が必要じゃないのかを見直して、今の長期化している団員たちの負担軽減につながるかということをしっかり考えて、例えばこれは判こが要りませんよね、電話での報告で大丈夫ですね、これはメールで、この項目だけ守ればメールでも提出でいいですねとか、

 

みんな消防団員はスマートフォンを持っていますから、そういうものを活用して、彼らが本当に市民のために活動できる余裕を持たせるためにしっかりとした負担軽減を図っていただきたいというふうにお願いをいたします。

 

なので、今やれることとして、例えば今言った書類の負担軽減、今すぐやれることですよね。あとは出動手当も1回出た団員も100回出た団員も、国の方針に反して1回きりの出動手当になっています。1回あたりだと500円以下というような状況の出動手当、これは国の指針にも反している状況でございます。

 

ですので、そうした出動手当の見直し、あるいは先ほどの山間部の消防団の方、誘うにもそこで働いている人もいなければ、住んでいる人もいない。だけれども、消防団のために帰っている方もいらっしゃいます。

 

ですので、どうやって自分たちで消防団をふやしたらいいか困っている状況はあるんですね。全ての家は行き切った。若い人の数も全員話した。だけれども入ってくれない。そういう中で非常に苦しい勧誘をされています。

 

ですので、保育園のときは有料広告だったり折り込みチラシなんかもして消防団の勧誘もしました。こういうこともすぐできることです。市報の下にも載せてくれています。だけれどもっとやってほしいですよね。そういうこともやってほしいし、

 

先ほど議論の途中でもありましたが、自衛官や警察官は、その制服でコンビニやガソリンスタンドに入れるんだけれども、君津市の消防職員と消防団員は全てそれが禁止されています。

 

活動の間の、コンビニでサンドイッチを買うことや、ガソリンを入れること、そういうときに毎回着がえないとだめですという指令が、今は上からきちんと命令で来ています。

 

こうしたことを見直して、消防団が当たり前に誇りを持って活動できる状況、これも今すぐできることだというふうに考えています。

 

こうした見直しについて、やれることからぜひ取り組んでいただきたいというふうに思いますが、見解をお聞きします。

 

◎消防長

まず書類の簡素化につきましては、この辺は消防本部だけでできるお話ですので見直しを図っていきたいというふうに考えています。

 

それから消防団員の処遇の改善につきましては、いろいろな問題も含んだものもございますので、これから前向きに積極的に検討していきたいというふうに考えております。

 

◆下田けんご 

体制も変わったところで、新しい消防長には誰もが期待をしているところでございます。そして今までの積み重ねで保育園に関する保健福祉部長も非常に頑張ってらっしゃいますけれども、やっぱり今までの積み重ねた結果、大変な、改善するのに非常に難しいハードルになっているような問題が

 

消防団の定数でもそうだし、保育園の建てかえもそうだと思います。

 

ですが、これを先送りしてしまったら、まさに次の後輩たち、新しい時代たちが困ることですので、どうか少しでも成果が上がるように市長も一生懸命になって、副市長も一生懸命になって、部長たち一生懸命になって、どうか市民のために働いていただきたいと心からお願いしまして、質問を終わります。

 

引用ここまで

 

つづいては石井市長初めての平成3012月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防団の負担軽減についてお考えをお聞かせください。

 

◎消防長

消防団員と家族の負担軽減について、かずさ四市でも突出する本市消防団の負担と現状についてお答えいたします。

 

本市消防団の現在の実団員数は884名となっております。そのうち4月1日から9月15日までの間に活動のあった団員802名に報酬を支給しております。

 

今後は、地域防災力の中核としての消防団のあり方を踏まえながら、引き続き団員の加入促進や処遇の改善に努めるとともに、消防団組織の再編や定員の見直しについて取り組んでまいります。

 

◆下田けんご

東日本大震災以降、災害時の役割も期待され、重要性が増す消防団ですが、人口減やサラリーマンの増加などの社会の変化に合わせた見直しがおくれています。

 

例えば、消防団の定員は木更津市が600人、富津市は552人、袖ケ浦市467人ですが、本市は960人です。その結果、かつて5年程度だった任期は延び続け、20年以上にわたる方がふえています。

 

そして、火事だけ出るという機能別分団というのをふやしているんですけれども、それの最高齢は何と部長たちより上の63歳でございます。つまり新しい人が入らないから、なかなか次が入らないからやめられないということでございます。本人や家族の負担は何倍にもふえており改善が必要です。

 

先ほどの答弁では、活動できる団員は定員をさらに200人も下回っていることがわかりました。しかし、やるべき火災出動や夜警活動は変わらないわけですから、現在の団員、ご家族の負担はさらに大きくなっていると想像がつくわけでございます。

 

市長、出初め式が今度1月13日に行われますが、多分市議時代から毎年出られていますよね、県議のときから。行進の披露があると思うんですが、練習何回ぐらいしているかとかわかりますか。行進見たことありますよね、隊形を変える行進。

 

半年前からずっと練習しています。大体日曜日に、当日も朝4時起きに来て練習をしているということでございます。そういうことをわかってもらうと、政策の打ち方も少し変わってくるかななんて思うわけでございます。

 

もちろん、行進の訓練は指揮命令系統などの意味もあると思います。しかしながら、多忙な団員たちに本当に優先して、その時間を使わせる意味があるのかどうか。例えば私やらせていただいていた災害時の人を助けるためのチェーンソーの訓練なんかも最近の消防本部はやってくださるんですね。

 

そういう実際に使える訓練したいんだけれども、そういう行進の練習なんかでできないんだなんていう声もお聞きしました。

 

見直しに市長のリーダーシップをぜひ発揮していただきたいし、例えば消防団に入ってくださいなんていう手紙を市長名で自治会長宛てに出していただいたり、何かそんなことからも市長のメッセージ、頑張っている消防団を応援しているんだぞというのが伝わるかなと思うんですが、見解をお聞きします。

 

◎消防長

消防団の団員の確保対策につきましては、議員おっしゃられたとおり、いろいろな面のことを今消防本部でも考えております。処遇の改善を含めまして、あとは定員の見直し、その辺も含めて今組織を挙げて取り組んでいる状況でございますので、よろしくお願いします。

 

◆下田けんご 

丁寧な答弁をありがとうございます。きょうは君津市の消防を支えた方も見に来られているということなので、また本当にそういう長年のすばらしい歴史がある中なんだけれども、社会情勢の変化で苦しい面もされている人たちがいるというのは、多分市長ならわかってくださるというふうに団員たちもみんな思っているので、ぜひよろしくお願いします。

 

負担軽減に関して、1つ問題が起きています。今年度予算に盛り込まれた小糸地区の糠田の第17分団の機庫の工事がストップしています。なぜですか。

 

◎消防長

建設用地のボーリング調査をしました。そこで相当量のくい打ち工事が必要になるという結果が出ました。このことから、現在、早期建設に向けましてあらゆる方向を再検討している、このような状況であります。

 

◆下田けんご 

消防団の機庫というのは消防車が入っていて、団員が待機したりする施設でございます。工法を検討しているということでしたが、そのことは現場の消防団の方々は知りませんよね。今までの状況はどうですか。

 

◎消防長

建てかえにつきましては、9月中旬に分団長に機庫の建てかえを予定しているということに伴いまして、機庫内の整理を依頼しました。そして、11月中旬に整理を完成したという報告を受けております。

 

◆下田けんご 

引っ越しもだから済ませているんです。そのみんなが本来待機するべきところ、全部片づけて、皆さん仕事がある中で大変な中、片づけました。そしてこれからあと10日ほどすると、市長、何がありますか。歳末夜警があります。

 

2週間余り君津市中で団員たちが火災予防を呼びかけて消防車で回るんですよね。寒いからその機庫で暖をとることもあります。暖房器具とか必要なものを片づけてしまったら、どうやって活動するんですか。この第17分団の団員たちの思い、苦労を考えてみてください。

 

地盤が弱いといいますが、12月の今回の補正予算には地盤改良しますという補正予算は入っていません。なぜですか。

◎消防長 

先ほども申し上げましたけれども、相当量のくい打ちが必要になるということでありまして、これからまだまだ続く機庫の建てかえを鑑みた上で、もう一度原点に立ち返って、再検討すべきということで、今回の補正のほうには上げなかったという状況であります。

 

◆下田けんご 

るる述べられましたけれども、では聞きますが、値段のこととか再検討していると言いますが、議会の会派代表者会を開きましたか。

 

◎消防長

この件については開いてございません。

 

◆下田けんご 

議会は消防政策に関して消防委員を出しています。消防委員長にせめて説明したのか。

 

◎消防長

同じくお話はしておりません。

 

◆下田けんご 

では、一体誰の意見を聞いたんですか。多くの議員も知らない、消防委員も知らない、日本全国には、公共事業に絡む不正もあります。そこにつくるのがだめだという意見が、実は別のところを使えという意味だったという事件もありました。気をつけなければいけないという大事な案件だと思います。

 

一体誰の意見で議会が決めた予算を執行しないのか。そこにどんな正当性がありますか。

 

消防団の機庫の建築費が高いという意見は理解できます。しかしながら、議会で第17分団の機庫を建てかえるという予算を通している。これは大きなことですよね。それを勝手に執行を取りやめ、議会に何の説明もないことが許されるのか。

 

そして、その結果、現場の団員たちが困っています、苦しんでいます。12月に補正予算を出さないということは、年度内にもう完成しないということですよね、行政のスケジュールを考えると。つまり、この団員たちが困っている状況を黙認するという選択をしたということになります。

 

そもそも東日本大震災の教訓から、耐震性がない昭和56年以前の消防団の機庫を一つ一つ建てかえてきたのは、団員の命や、その団員に救われる地域の人の命を守るためです。それを、高い安いの議論にすりかえ、責任を果たさないのは行政の怠慢です。また、予算で決まった事業を恣意的に執行しないことも許されません。この責任は誰にあるんですか。

 

もう厳しい口調は終わりますが、残念ながら市長にあります。予算を通したときに、石井市長はその場にいらっしゃいません。本当に申しわけないと思います。ですが、冒頭に言った、誰も予想できないような大規模災害が起きたときに、後で市長の責任が問われる、そのことを想像してみてください。

 

いつ何をするのか、しないのか、その判断が問われ、結果の責任も問われる、それが市長の責任だというふうに思います。石井市長、市長の判断、まだ間に合います。ここにいる多くの議員は協力しますので、第17分団の機庫建てかえに必要なくい打ち予算などを12月議会中に提出していただきたいと思いますが、市長の思いをお聞かせください。

 

◎消防長 

この件に関しましては、事務方で決めまして、市長協議の上、最終結論を出しているものでございます。

 

◆下田けんご 

選択肢は行政の側にあるともちろん考えますが、その第17分団の地元の消防団員たちに対する思いだけでも市長がお答えください。

 

◎石井市長 

お答えいたします。それぞれの消防団の皆様方におかれましては、本当に日ごろから市民のために多大なご尽力をいただいていると、本当にご苦労をおかけしているというふうに認識をしておりますし、その活動にあっては最大限の応援をしたいというふうに思っておりますし、それが私自身の責任だということも考えております。

 

機庫の問題につきましては、皆さんにご納得いただけるよう、事務方とともに検討してまいります。いましばらくお待ちください。

 

◆下田けんご 

非常に消防団員への温かい気持ちが伝わる答弁でございました。本当にありがとうございます。どういうふうにやるかはあると思いますが、実際にもう12月にやらなければ、次は3月議会ですから、そこから建設をしても1年以上かかってしまいます。

 

どうか皆さん、現場の団員たちの負担のことを考えていただいて、そして緊防債を使って、緊急防災減災事業債でやるわけですから、ぜひ安心・安全のために立った判断をお願いいたします。

 

引用ここまで

 

平成313月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防団についてお聞きします。仕事もある中で活動する消防団員の任期が長期化し、新入団員の勧誘なども難しいことから、その負担は増加しています。

 

その負担軽減のために、他市に先駆けさまざまな取り組みを行っている消防本部ですが、新たな取り組みとしてどのようなものを考えるか、お聞きします。

 

◎消防長

本業を持ちながら、地域の安全・安心を守るために日夜活躍している消防団員の処遇改善として、また団員確保対策として、来年度から団員報酬の増額と出動手当の支給方法の見直しを行うこととしております。

 

加えて、団員やその家族が消防団に入ってよかった。続けていてよかったと少しでも思ってもらえるよう、消防団応援の店事業を開始します。

 

この事業につきましては、団員やその家族が市内の店舗等から割引などの優遇サービスを受けられるというもので、多くの店舗等に協力してもらえるよう、取り組んでまいります。

 

◆下田けんご

来年から消防団員報酬の増額と出動手当を見直されるということで、他市に先駆けた取り組みでありがとうございます。消防団応援の店についても、どんどん進めていただきたいというふうにお願いします。

 

消防団の取り組み、負担軽減についてちょっと考えてみたんですが、1つ共通点として考えたのがみんなスマホで火事場での連絡だったり、団員間の連絡だったり、自治会とかと連絡だったり、あるいは何か壊れている水利があったらそれを写真を撮ったりというのをやっています。

 

そのスマートフォンを使った、例えば消防団支援アプリみたいなものを国と一緒にモデル事業として開発したらどうかなというふうに思うんですが、見解をお聞きします。

 

◎消防長

スマホのアプリにつきましては、いろいろな可能性があると思います。その中で、消防団の活動に役立つものがあるのかどうか、その辺を含めまして検討してまいりたいと思います。

 

◆下田けんご 

ありがとうございます。もう1つは、消防団運営交付金というのがそれぞれの消防団にお金をしっかり出している。例えば軽トラのお金だったり、消火用のホースを買うお金だったりということで出しています。それについて、何か保険代で吸い上げているという話があるので、その仕組みをわかりやすく教えてください。

 

◎消防長

消防団運営交付金につきましては、各分団に対しまして資機材の購入費として10万円、そのほかに団員個人の消耗品などに係る費用として1人当たり年額3,000円を交付しております。

 

一方で、消防団員につきましては、日本消防協会が行う福利厚生を目的とした共済に加入しておりますので、その掛け金として年額3,000円を負担していただいているというのが実態でございます。

 

◆下田けんご 

一応3,000円、交付金、先ほど言ったように消耗品って手袋とかですよね。そういうのを買ってくださいといって配っているんだけれども、同じ3,000円を保険代として引き上げているんです。

 

だから、実質的にゼロであると。もうちょっと言うと、消防協会の会費みたいなのもあるので、実質赤字になっています。

 

何が言いたいかというと、自治会の消防費に頼り切った構造があるかなというふうに思います。誰が困るかというと、それこそ件数が少ない山間部の消防団ほど困る仕組みだというふうに思っています。

 

分団運営のための交付金になっていないという現状を例えば保険代はまとめて市が払って、消耗品に当たるものはしっかり支給するというのがあるべき仕組みじゃないかなというふうに思いますので、これについては改善をお願いいたします。今もたくさんやっていただいているんですが、ぜひお願いします。

 

もう1点は、市長にお願いしたいんですが、今まさに3月で消防団員が次の方を見つけようということで勧誘活動に走り回っています。

 

例えば、市長名で自治会にそれぞれの自治会から1名ぐらいはぜひ消防団に入っていただけないでしょうか、こういう大事な人たちですというような手紙を出していただくだけで、少し雰囲気は変わるかなというふうに思いますが、市長の見解をお聞きします。

 

◎消防長

団員確保につきましては、まさしく今この4月に向けまして自治会長、それから確保推進員の方に頑張っていただいております。この辺も含めまして、通知、そのほか含めまして検討してまいりたいというふうに考えております。

 

◆下田けんご 

文面はもちろん消防が書いたっていいと思うんですけれども、市長名でそういうのが出たら結構影響があるかなと思うので、市が協力しているという姿勢が伝わると思うので、ぜひよろしくお願いします。

 

引用ここまで

 

令和元年6月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防本部に議会が指摘した消防団機庫建てかえ事業について、現状をお聞かせください。

 

◎消防長。

消防団の拠点施設である分団機庫については、消防団の充実強化として、老朽化や耐震性の低い機庫の建てかえは重要であります。

 

繰り越しをした十七分団機庫の建設については、新たな手法として、設計施工を一括発注する公募型プロポーザル方式を試みましたが、実施には至りませんでした。引き続き、関係部局が一丸となり、できるだけ早期に完成できるよう取り組んでまいります。

 

また、十七分団機庫の次には、津波対策としても重要な位置づけである十分団機庫の建設を予定しており、今年度から建設に向けた取り組みを進めてまいります。分団機庫の整備については、地域防災の拠点となる重要な施設であることを踏まえ、庁内で調整を図りながら、計画的に取り組んでまいります。

 

◆下田けんご

消防団の拠点施設である分団機庫については、繰り越した十七分団の機庫の建設について、一丸となってできるだけ早く完成するという答弁でした。

 

また、今年度は、津波対策としても重要な位置づけである十分団機庫の建設を予定していることが答弁されましたので、できるだけ早い建設をお願いします。

 

引用ここまで

 

令和23月議会

引用ここから

◆下田けんご

消防団について。出動手当を回数に応じて頑張る団員に応えるとしながら、その支給額が少ないという声がありますが、見解をお聞きします。また、活動中のけがの状況や各種の改善状況についてお聞きをいたします。

 

また、分団統合により、団員の負担軽減や待遇改善を図る方針には賛同しますが、その中核となって案をつくっている支団について、しっかりとした交付金を支給しているのか、あるいは自己負担があるというような話もありますが、それについてどうなのかお聞かせください。

 

また、消防団は大事だと言いながら、台風で壊れた消防団の機庫を、壊れてそのままにしているという話がありますが、それについてお聞かせください。また、消防車両、私たちも予算をつけて導入しましたが、その消防団の車両が2台壊れていたということがあったそうなので、そんなことはないと思いますが、お聞かせください。

 

◎消防長

消防団の出動手当につきましては、今年度から出動の回数と区分に応じた支給とし、4期に分けて個人の口座に支払いを行っております。今年度は1期、2期の支払いが完了しており、その平均支給額は5,210円となっております。

 

消防団員の公務災害の発生状況については、消防団員等公務災害補償等消防基金が公務災害と認定した平成29年度の統計では、消火活動が16.5%、演習訓練が66.5%となっており、その演習訓練の中でも、ポンプ操法の訓練等に関する事故が67.8%となっております。

 

消防団活動等の改善状況につきましては、事務の改善として、消防団への各種調査や書類の提出方法を一部見直したほか、現在、事務などの改善ができるよう、スマートフォンを活用したアプリについて調査を行っております。

 

交付金については、消防団活動の運営に係る費用として、君津市の各地区を統括する5つの支団に対し、それぞれ35万円を交付しておりますが、編上靴などに一部自分で支払ったものが存在すると聞いておりますので、消防団員が負担することがないよう努めてまいります。

 

次に、このたびの台風による消防団機庫への被害については、被害棟数が17棟で、うち7棟の修繕が完了し、9棟が修理中、このほか半壊被害を受けた1棟については解体し、現在は更地となっております。

 

消防団車両については、昨年度は3台の車両を貸与いたしました。うち1台については、納車時に計器の取り付けに関する不具合を確認しましたので、早急に交換するよう請負業者に指示をいたしました。

 

その後、同車両とほか1台について、可搬ポンプの排気ホースにより配線カバーが溶けるという事案が発生しましたので、速やかに修理をいたしました。

 

◆下田けんご

消防団の車両、決して安くはないですよね。1台800万円で3台ですから、大体2,000万円を超える車でございます。それが消防団に納入されたときに、排気が出るマフラーに配線が接触をしていて、火災寸前の状態で団員が見つけました。

 

そして、消防本部がとった行動としては、これからは気をつけてね、無料で修理してねというような対応でございました。もし本市の800万円で購入した公用車が、このような火災寸前の、マフラーが配線を溶かしているという初期不良があった場合に、このような対応で適切かどうか、お聞かせください。

 

◎総務部長

その自動車とかに瑕疵があれば、その辺につきましては、自動車の設計についてどうだったか、それから業者のほうで設計どおりできていたのか、そこに瑕疵がなかったのかということが問題となると思います。

 

もし瑕疵のほうが発見できれば、その業者に対する指名停止あるいは注意、口頭注意、文書注意とかを行うことになります。

 

◆下田けんご 

それでは、今回の2,000万円の車両について、そうした適切な対応はとられたかとられていないか、お答えください。

 

◎総務部長

この件に関しましては、ただいま消防本部と、その設計の内容、それから瑕疵の大小、その辺について、今現在調査中、協議中でございます。

 

◆下田けんご 

特におかしいなと思うのは、このミスに気づいたのは消防団員でありました。そして、火事寸前の状態で自ら見つけて消防本部に相談をした。

 

にもかかわらず、そのことが総務では把握されずに、質問になってはじめてこうした手続きが進んでいるということで、現時点では適切な指導、調査はなされていなかったというのが事実でございます。

 

なぜこうしたことが、私たちが1,000万円の車はちょっと買えないですね。300万円、200万円、100万円でもいいですかね、100万円の車を買ったときに、マフラーで配線が溶けていたらどうなりますか。

 

なぜ市民の税金という大切なものを使っているのにこのようないいかげんなことをやるのか、私は全く理解できません。すごく反省していただきたいなと、これは思います。

 

消防団についてもう1つ、出動手当。今までは、100回出動しても1回出動しても6,000円ということで、多く出動する団員が1回当たり500円を切ってしまうというような状況がありましたので、1回当たりの改正をしていただきました。

 

しかしながら、支払われる金額は現時点で5,000円ということで、もともと6,000円というふうにしていたのに、それさえ配られていないということで、まさに団員たちに対する出動手当の充実・強化という、お題目はいいですよ、言葉はいいですよ、だけど、実際には支払われていないということがデータで明らかになりました。ぜひこの点は改善していただきたいというふうに思います。

 

また、消防本部も少しよくないところがあって、例えば、これは出動手当の対象になる出動ですよ、これは対象じゃありませんよ、そういうことで予算を縮減しようとしています。しかし、財政部長、お聞きしますが、この全ての消防団員の活動は公務災害にあたるかあたらないか、ご存じですか。

 

◎財政部長

全てのものがその対象になるかどうかは、申し訳ございません、わかりません。

 

◆下田けんご 

これは消防団員としてする活動全て、この活動は出る、この活動は出ないということじゃなくて、公務災害という考え方でいえば、全てそれは公務災害の対象になる。

 

しかしながら、その中で、我々の財政難なり、お金が大きくなり過ぎないようにということで選別をしているということです。これもコンプライアンス上、法令上、適切なことではないというふうに思います。

 

また、台風で壊れてしまった清和地区の消防団、まさに一生懸命働いてくれましたよね。市長も感謝申し上げていました。

 

その消防団の機庫が壊れたのに、修理しないでそのまま壊して更地にしてしまった。操法訓練も始まりました。歳末の夜警活動もありました。そういうときに消防団の機庫を直さない状態で、今も過ごしているというのが現状でございます。

 

言葉はいいんです。だけど、団員を助けて、そして一緒にこのまちの安全を守っていきましょうと言いながら、台風で壊れたものをいまだにそのままにしている。これはいいかげんだなというふうに思います。ぜひ支団の交付金の面からも様々な改善をする必要があると思います。

 

ちょっと笑ってしまうんですが、消防団のマフラーで配線が溶けていた車両、何と右につけるべき計器が左側についていたそうです。

 

そして、左側につけるべき計器が右についていたということでございます。しかしながら、総務部長は、それに対してきちんとした対応を現時点でしていないというのが今の現状でございます。ぜひ、いろんな経緯もありますから、しっかりと反省をしていただきたいと、これはお願いを申し上げます。

 

引用ここまで

 

令和26月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

市民から憤りの声が上がっている消防団車両の初期不良と、保険代として消防団員の交付金を回収してしまっていること、また、消防用のホースを乾燥する塔の安全化してある率をお聞きします。

 

また、山間部の分団を支援する観点からも、再編を進めるためにも、消防団の仕事の見直しが必要と考えますが、見解をお聞きします。

 

◎消防長

消防団車両2台の初期不良の対応につきましては、速やかな修理と顛末書の提出を指示いたしました。請負業者は、その責任を認め、真摯に対応したと受け止めておりますが、本事案が市の基準に定める過失による粗雑工事に当たるか否かを検討しているところであり、慎重に処分を決定してまいります。

 

消防団員等福祉共済につきましては、公益財団法人日本消防協会が行っている福利厚生制度で、消防組織法に基づき市町村が行う公務災害補償とは異なり、任意加入の制度であることから、各分団へ送付した加入案内通知にその旨を明確に記載し、団員への周知を図っております。

 

ホース乾燥塔につきましては、団員の安全確保と作業効率の向上を図るため、ポール式でウインチつきのものに順次更新しており、団員が上に上がらずにホースを干すことができるホース乾燥塔は43施設中33施設で、その割合は76.7%となっております。今後も、早期に整備ができるよう努めてまいります。

 

消防団につきましては、災害時の出動をはじめ、平常時の水利点検や機械整備など、多岐にわたり苦労をいとわず活動しております。分団の再編は、受持ち区域が拡大することとなりますが、団員に過度な負担が生じることのないよう、効率的な活動方法などを検討してまいります。

 

◆下田けんご

消防団車両2台の初期不良の業者の処分は、慎重に処分を検討するという、私からすると少し謎の答弁でございました。消防車の右につく計器が左についていた、あるいは配線の設置が悪くてマフラーの熱で溶けた状態で納入されたという、その被害者は消防団であり市民でございます。

 

慎重に検討する意味は全く分かりませんので、業者の立場ではなく、市民の税金を扱う立場としてどうすべきか考えて適切に判断し、議会に速やかに報告をお願いいたします。

 

消防団への交付金を福祉共済の掛金として回収してきたことについては、大体1分団当たり4万円、5万円、6万円、それぐらいの範囲になるんですが、掛けるのをやめたというのはまだ一つの分団だけでしたね。ですので、公務災害の補償とは違うということを明記した上で、できるだけこの支援が分団のきちんとした活動資金になるように説明を変えていただければと、是正をお願いいたします。

 

ホース乾燥塔の安全にしてある率は7割ということで、まだ10の消防団は団員がはしごで5メートルほど上がって作業しなきゃいけないという非常に危険な状態です。この改修のペースを速めていただきたいと、これも要望をいたします。

 

大事な消防団の再編の検討が今進んでいるわけですが、現場の団員たちに聞くと、ぜひ負担軽減のためにやってもらいたいんだけれども、例えば隣の分団とくっつけば、出動する範囲が倍になるんじゃないか、あるいは今やっている水利点検、月1回のものが月2回になるんじゃないか、そういうような、具体的に心配する声も聞いております。

 

それに対して消防本部でも、例えば具体的に点検をこれぐらい減らせるんじゃないか、あるいは点検しないで、水を出さないで目視による確認、そういうもので省力化を図れないか具体的に検討しているようですので、ぜひ具体的なガイドライン、ここまでしなくていいですよというのをきちんと示して、

 

どっちでもいいですよというと消防団員は大体頑張ってやりますから、ぜひ不安に思わないように配慮をして、再編を進めていただきたいとお願いをいたします。

 

引用ここまで

 

令和29月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防団について。市からの報酬を活動費として寄附せざるを得ない点、また、操法の練習などで、団員のけがや公務災害が軽視されているのではという点について、実態を伺います。

 

◎消防長

消防団員の報酬等につきましては、平成29年度から個人口座への支払いとしております。

その報酬等の全額または一部を分団が消防団活動の運営に係る費用として徴収している例もあるとのことですが、消防本部では把握しておりません。

 

分団に交付している消防団運営交付金の額で活動に支障があるのか否かにつきましては、実態の把握に努めてまいります。

 

次に、消防団員の公務災害について、本市の平成25年度からの発生状況を見ると、消防団員等公務災害補償等共済基金が公務災害と認定した件数は6件であり、うち、ポンプ操法の訓練による件数は4件であります。

 

長期間に及ぶ訓練は、けがにもつながりかねないことから、各分団の訓練状況を把握し、公務災害を未然に防ぐ取組に努めてまいります。

 

また、公務災害補償制度は消防団員が公務により負傷などをした場合に治療費等について補償するための制度であることから、広く消防団員へ周知を図ってまいります。

 

◆下田けんご

消防団員の報酬について、徴収されているかどうか把握はしていないということですので、実態調査をよろしくお願いいたします。また報告をお願いします。

 

また、操法のけがについて、全国調査でも消防団員の公務災害のけがの多くが操法大会向けの訓練であるというふうにされています。本市でも、公務災害だけで4件あるということが分かりました。

 

実際には、肉離れをしたり捻挫をしたり、皆さんも操法をやった方、いらっしゃると思うんですけれども、もっと多くの方がいると思いますが、もし、これを公務災害なのに公務災害として取り扱っていないということは、これはコンプライアンス違反になりますので、ぜひ、そういうことがないように実態調査をお願いしたいということ。

 

そして、消防団に関しては、長野県の消防団の改善に努めた団長がアドバイザーとして総務省消防庁から派遣される制度がありますので、新しい取組をしている消防団員や家族のための取組をしている、

 

そういうアドバイザーにぜひ来ていただいて、もう1レベル上の消防団政策に取り組んでいただきたいと、これは要望をいたします。

 

引用ここまで

 

令和212月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

最後は消防について。消防団を重要な存在として位置づけていますが、消防団員が最も苦労しているのが新入団員の勧誘です。それについて本市がかけている費用を伺います。

 

操法大会について。思い切って、先進地のように、実践的でない操法大会の代わりに、火災や大規模災害対応等の能力向上に充て、団員やその家族の負担軽減を図ることも一つの考え方かと思いますが、見解を伺います。

 

◎消防長

消防団の新入団員の勧誘につきましては、消防団員確保推進員制度の活用や、広報紙「わがまちの消防団」の発行、自治会回覧のほか、広報きみつ及びホームページ等で消防団員の募集案内を掲載するなどの取組を行っています。

 

また、新入団員の加入促進を図るための取組として、消防団員への優遇サービスの提供を行う君津市消防団応援の店事業を展開しています。そうした勧誘活動に要する費用は、広報紙等の印刷に係る消耗品程度となっています。

 

操法大会は、火災現場において、迅速かつ的確な行動を取ることができる消防技術の習得と、団員の士気高揚を図ることを目的に実施しております。その操法大会が、団員にとって負担を感じているという意見があることは認識しております。

 

そうした中で、来年度予定されている操法大会に向けた訓練については、回数及び時間に制限を設けるなど見直しを行っております。

 

また、長野県箕輪町では、操法大会に代えて、火災や自然災害に対応するための実践的な訓練を行っていると伺っております。操法大会に代えた訓練を行うなどの取組を行っている自治体はほかにもありますので、調査研究をしてまいります。

 

◆下田けんご

まず、新人の勧誘について、ほとんどゼロである。組織で人を集める、それが組織の大事なことですよね。新しい人が入って、卒業していく。それのために、ほとんどお金をかけていないというのは、あり得ないというふうに思います。

 

大事だと言うんだったら、成人式のときに配れる、引きつけるようなパンフレットもやっていただきたいし、私は例えば新成人に、消防団に対するアンケートに応じてもらって、これもデジタル化なんですけれども、応じてもらったら500円のPayPayをプレゼントして、その日使ってくださいなんて言って、

 

私たちとしては、消防団に対する若い人たちの関心を集めるとか、工夫をする。今の若い人が入りやすくなるような消防団のために尽くしていただきたい。

 

また、操法大会についても、コロナ禍ですから、団員と家族の安全・安心をしっかり守るという観点で見直し、長野県箕輪町の話もありましたが、ぜひ古くだけを守るんじゃなくて、

 

新しい時代の消防団を応援するための政策を練って、団員や家族、そして最後、地域の安全・安心が守れるように、ぜひ具体的に取り組んでいただきたいと要望して終わります。

 

引用ここまで

 

令和39月議会

◆下田けんご

平成31年3月議会で、消防団員のスマホを活用したアプリについて提案しました。さらに技術も進み、本市ではDX方針も策定されました。

 

例えば、団員の一斉アンケートや書類提出など、若者主体の消防団でのデジタルの取組は劇的な効果をもたらすと思いますが、見解を伺います。

 

関連して、新たな消防団活動マニュアルで水利、消火栓点検が目視実施になりましたが、現状について伺います。

 

◎消防長

消防団活動において、デジタルツールの活用は非常に有効であると認識しております。スマートフォンのアプリについては、火災をはじめ、災害発生時の情報共有や、平常時においても団員間の連絡や水利点検機能など、団員をサポートする機能が充実しております。

 

デジタルツールの活用にあたっては先進事例の評価を行い、DX推進課とも連携しながら、庁内横断的に検討してまいりたいと考えております。

 

次に、消防団の水利点検につきましては、新たな消防団活動マニュアルにおいて、原則目視による確認としたところです。各分団の水利点検実施状況は、全36分団中7分団、約2割が目視により実施している状況であります。

 

引き続き、効率的な消防団活動が展開できるよう、消防団活動マニュアルを改めて周知するとともに、消防団員の負担軽減が図れるよう取り組んでまいります。

 

◆下田けんご

デジタルも活用した消防団の支援、家族の支援ということで質問をいたしました。アプリについても検討いただくこと、ここはかなり大事だと思うんですが、新しくできたDX推進課とも協力しながら具体的に連携をしていくということで答弁をいただきまして、ありがとうございます。

 

消防団のアプリ、福島県では多くの自治体、茨城県などでも使われているということで、もう1つ京都のほうでもアプリがあるようで、2種類、消防団向けのアプリケーションが開発されているということでございます。

 

確かに、年間の運転する管理費用などもありますから、お金をかければいいということではないと思いますので、

 

例えば操法大会や出初め式は団員にとって負担だという声もありますが、こうしたアンケートもインターネットのURLでフォームを作ってやれば、総務課が手集計しなくてもすぐに集めることができます。

 

ぜひ、今の団員たちの声が届くように、デジタルの活用をいろんな知恵を集めながら取り組んでいっていただきたいと、これはお願いを申し上げます。

また、負担軽減の中で、団員たちの日常活動である水利点検、消火栓点検ということで、水が出るかどうかですね、鉄の蓋を開けて、実際に開け閉めするというのが消防団の日常活動としてあるんですが、それについて目視でも構わないよ、つまり蓋も開けなくていいというようなことを新しい消防団のマニュアルに定めていただきました。

 

しかし、聞いてみたら36分団中2割の分団しかまだ目視に切り替えていないということで、情報がまだ届いていないのかなと、この辺も思いましたので、答弁にあったように改めて周知をお願いいたしたいというふうに思います。

 

できることから、まさに今回も消防団員や家族を支援するためということを消防本部のほうから提案があったように、ぜひそのような思いで取り組んでいただきたいというふうに思っております。

 

デジタルのDX推進課でも具体的に何するかと迷うところはあると思うんですが、消防団、みんなスマートフォンを使っていますから、本当に劇的に便利になる可能性があります。職員の負担軽減にもなりますので、ぜひ取り組んでいただければと、DX推進課含めてよろしくお願いいたします。

 

引用ここまで

 

令和43月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防団の主要な日常活動である水利点検や畦畔焼きやどんど焼き等の警戒が報酬の支給対象外である点について改善を求めてきましたが、見解を伺います。

 

◎消防長

消防団員の報酬等につきましては、国において令和3年4月に非常勤消防団員の報酬等の基準が定められ、これまでどおり災害対応等に係る即応体制を取るために必要な作業や、消防団員という身分を持つことに伴う日常的な活動に対する年額報酬と、

 

今回新たに創設された出動に応じて支払われる出動報酬の2種類とするなど、見直しを求められたところであります。

 

これらを踏まえ、本市消防団員のさらなる処遇改善を図るべく、本基準に見合うよう各種見直しを進めているところでございます。

 

水利点検や畦畔焼き、どんど焼き等につきましては、即応体制を取るために必要な作業、もしくは各地域に応じた消防団員という身分を持つことに伴う活動であると考えております。

 

◆下田けんご

消防団の報酬についても、まず対象外であった水利点検や芝焼き、あるいはどんど焼きの警戒というものに対しても、来年からはきちんと出したいというような意向がありました。本当にありがとうございます。

 

また、関連しまして操法大会についても、全国に先駆けて早々に中止を決めていただいて、団員からも本当に団員の気持ちになって判断してくれているなという声がありました。消防委員長や消防団長や消防長や皆さんの本当に賢明な判断のおかげだと思います。本当に感謝申し上げます。

 

今後も、ぜひ団員の立場に立って判断していただきたい。また、操法大会についても、私はやっぱり火災や防災に対する訓練は全員が参加するべきだと思います。

 

操法大会は、もちろんやりたいという人がいるのはよく分かっていますが、やっぱり全員が義務的に参加するものとしては、やはり火災や防災対応、そういう訓練にするべきじゃないかなと思いますので、

 

そのあたり、また形をしっかり考えていただいて、負担にならないようによろしくお願いいたします。

 

引用ここまで

 

令和412月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防団員と家族を支援するために、操法大会の中止、改善について。昨年の国の検討会で、操法大会を前提とした訓練が大きな負担となり、幅広い住民の消防団への参加の阻害要因になっているとし、出場隊を輪番制にすることや順位をつけない発表会形式として、過度な競争性を抑止するという国の最終報告が出されました。

 

全国で操法大会の中止や廃止が広がっています。しかし、本市では大きな変化がありません。令和3年9月議会で提案したアンケートの結果と、これまでの操法大会や練習の課題をどう捉えているのかお聞きします。

 

◎消防長

本市の消防操法大会につきましては、コロナ禍の影響により、令和2年度から本年度まで中止としております。令和4年1月に全国消防操法大会操法実技について、実践的な訓練となるよう一部見直しが行われ、消防団員の負担軽減が図られました。

 

このことを踏まえ、本市の来年度の消防操法大会においても、コロナ禍の状況を見ながら、これに準じて実施する予定でおりますが、併せて新たな操法実技での大会について、団員に対し操法大会のあり方や実施方法を検討するため、アンケートを実施しております。

 

消防団への操法指導につきましては、大会を開催するにあたり、2回の統一指導日を設けて全分団に実施しております。統一指導日以外での消防職員の分団への操法訓練の関わりについて聞き取ったところ、

 

多いところで7名、また関わりのない分団もあったことから、できるだけ操法技術の習得に差が生じないよう、今後の指導方法について検討したいと考えております。

 

◆下田けんご

私は、今の消防本部の答弁を聞くと、やはり前のめりに操法大会をやりたいという方向で進めているんじゃないかなというふうに思ってしまいました。

 

昨年の国の消防団員の処遇に関する検討会で、操法大会を前提とした訓練が大きな負担となり、幅広い住民の消防団への参加の阻害要因になっているということが報告されました。そして、消防出場隊を輪番制にすること、そして順位をつけない発表形式をして、過度な競技性を抑止するというのが国の最終報告の内容でございます。

 

資料をご覧ください。山形県の事例ですが、山形市をはじめとする4分の3の市町村が国の報告を受けて、操法大会を廃止、中止しています。さらに、操法大会自体が必要で続けると判断した市町村も幾つかありますが、大会自体はなくしていたり、順位をつけないということで大幅な変更している、

 

これが全国で広がっている動きなんですが、操法大会をどういうふうにやるか判断する消防団本部の幹部たちは、このような山形県の状況を知っているというふうに思いますか。

◎消防長 

こういった状況につきまして、消防団本部とまだ協議をしたことはございません。

 

◆下田けんご 

やっぱり、その状況が分からなければ、材料がないので判断がつかないところだろうというふうに思います。つまり、操法大会の訓練が消防団に入る阻害要因になっている、あるいは輪番制や順位をつけない形でないと開催できないという国の報告について、多分なかなか知らないというのが正直なところだと思います。

 

もう1つの点です。君津市は、平成25年に消防団員アンケートを行い、既に操法大会が負担だという結果を受けています。それでも本市の操法大会は続いています。

 

今回のネットアンケート、時間がない中で取っていただいて、感謝を申し上げるところです。概要については、まだ資料ができていないんで配信はしていないんですが、743名の対象のうち522人から回答を得ました。

 

回答率70.3%、回答者の操法大会を経験したことがある率は79.3%ということで、その上でどういう意見が多かったかということなんですが、操法大会の負担が大きいと答えたのは8割を占める417人です。出場したくないと答えた団員は247人に上ります。

 

ちなみにお聞きします。操法が好き、大会がいい思い出だという方は私も知っていますが、では回答で毎年開催してほしい、あるいはもっと訓練を増やしてほしいという方はどれぐらいいましたか。

 

◎消防長

アンケートの中で操法大会をどう思いますかという設問で、操法大会を毎年開催してほしいという回答につきましては2名で0.4%、訓練時間を増やし、さらに技術の習得を図りたいという回答が9名で1.7%となってございます。

 

◆下田けんご 

2名の方が、毎年やりたいと答えたということでございます。そして、何よりも多かったのは、備考欄やその他の設問に書かれていた、操法をやめてほしいという声でした。

 

手作業で拾ったので少しずれがあるかもしれませんが、152の団員が操法の廃止を求めています。

 

読んでみると、過去職場でどういう悪影響があったか、あるいは家族の不仲にまでつながったなど、本当に心が痛む話が書かれています。ぜひ市長にも読んでいただければなとお願いをするところでございます。

 

また、前向きな意見として、火災や大規模災害など地震の対応の訓練はぜひしたいというような声も書かれておりました、当たり前の声ですけれども。

 

そして、最も耳が痛かったのは、市は操法をやりたい少数の人の意見を優先して、この団員の声やアンケートが隠されてしまうんじゃないかというような意見が書かれておりました。

 

私はそうは思わないので、ぜひ君津市はそうではないんだということを示していただきたい。アンケートは、みんなが読めるようにこの熱烈な備考欄も含めて公開をしていただくよう要望するところでございます。

 

そして、私はやるべきじゃないと思いますが、もしどうしても操法大会をやるのであるならば、幾つか指摘をしていきたいと思う。今までどおりはできないというふうに思います。

 

答弁の中で、過去の操法大会のための訓練において、一つの分団に職員が7人も教えに行っているということが聞き取りで分かりました。

 

逆に、そうした個別の指導を全く受けられずに大会に臨んでいた分団があることも分かりました。

 

この聞き取りの結果が示しているのは、消防技術を操法大会を通じて消防団が身につける、そして市民を助けるということではなくて、

 

大会での順位や優勝、そういう伝統が重視されてきたこと、またその現状が市によって、積極的ではないにしろ黙認されてきたということを私は示していると思います。

 

なので、一番大事なのは消防技術をしっかり伝えること、そういう操法になるためには、体系的で適切な消防本部から消防団へのきめ細やかな指導が不可欠だというふうに思います。それがなければ、技術を伝えるという部分を守れないというふうに思うからです。

 

さらに、最新の知見を踏まえた、コロナをはじめとする感染対策もしなきゃいけないでしょう。あるいは、ハラスメント防止の対策もしなければいけません。あるいは、家庭や職場に対して悪影響がないような配慮もしなければならないと思います。

 

法的なことや最新の知見、そうしたことを消防団本部だけ、あるいはそれぞれの分団だけが分かるということは、なかなか難しいのが現状だと思いますので、

 

そうであれば実質的に消防本部がこうした点を主導して、きちんと内容が担保されるようにチェックしていくということが求められると私は思います。

 

今の時代は、そこまでしないと市が関わる公式の行事としての訓練、そして大会は行えないというふうに思います。

 

なぜなら、もし何かあったときに市は関係ないと言えませんよね。大会を事業として行って、予算もつけ、指導もしているので、公的な意味からも関係ないとは言えない。

 

ですので、そこまで市役所や消防職員が苦労して、操法だけをやる意味が今本当にあるのかということをぜひ考えていただきたいというふうに思います。

 

操法だけではなく、市民を守るための訓練、火災や災害のための訓練のほうがふさわしいし、それがまさに消防団員や家族を大切にする改善を進めてきた君津市、石井市長の判断にふさわしいと私は思います。

 

ぜひ、市の皆様方、市長には、団員や家族の立場に立った判断をよろしくお願いするところでございます。

 

今は検討前なので、皆さんすぐ答えられることじゃないと思いますので、心から市長にお願いをするところでございます。どうかよろしくお願いいたします。

 

引用ここまで

 

令和53月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

操法大会の中止、廃止について。一昨年の国の検討会で、操法大会を前提とした訓練が大きな負担となり、幅広い住民の消防団への参加の阻害要因となっているとし、出場隊を輪番制にすることや、順位をつけない、過度な競争性を抑止するという最終報告がなされました。

 

例えば、山形県では、山形市をはじめとするほとんどの市町村が操法大会を廃止、中止するなど、全国に操法見直しの動きが広がっています。

 

本市でも、年末の団員アンケートで8割の団員が、操法が負担という結果が出ています。団員や家族の思いに寄り添った、石井市長の判断が必要な時期だと思いますが、見解をお聞きします。

 

◎消防長

消防団は消防組織法により、消防本部とは別の機関で消防本部との上下関係はなく、団員は訓練を受け、災害への即時対応能力が求められております。

 

国の検討会の報告書では、操法大会を前提とした訓練は大きな負担との指摘がある一方で、消防団活動は危険と隣り合わせで、団員の安全確保に訓練は必須であり、その一つである操法は、団員が火災現場で安全に活動するため重要であるとしており、新入団員などが技術を習得するため訓練すべきものと考えています。

 

これを踏まえ、令和5年度の操法大会について、現在消防団と協議しております。

 

◆下田けんご

やはり消防本部としては操法大会をやりたいんだなというように受け止める答弁で、非常に残念に感じています。

 

1点だけ市長にお伺いできればと思うんですが、先日、アンケートの団員の声の部分を秘書課にお渡ししたんですが、読んでいただけたかどうか一言だけお願いします。

 

◎消防長

 消防操法大会のアンケートにつきましては、消防操法大会のあり方や実施方法を検討する参考資料とするために実施をしたもので、現在、消防団と協議しております。協議中でございますので、見解については差し控えさせていただきます。

 

◆下田けんご 

ちょっと意味が分からない答弁でございましたが、答弁を振り返ると、消防本部は消防団の上にはいないと。つまり、消防団がやりたいというのをとめられないというニュアンスだと、私自身は受け止めました。

 

アンケートをご覧ください。団員の8割が操法大会が負担だというふうに答えています。そもそも法律である消防組織法で規定されているものを、公式の答弁の中で上下関係という属人的な言葉で表現すること自体が、あまりふさわしくないと私自身は思います。

 

そして、このアンケートを見ると分かると思うんですが、団員の8割が操法大会が負担だと言っていますよね。では操法をやりたいと言っている消防本部の言う、消防団というのは誰なんでしょうか。

 

消防団というのは、つまり、火災や房総半島台風でも表彰されましたが、そういった災害の前面に立って市民を助けている消防団員たちじゃないですか。その団員でなく、一部の幹部だけを消防団として答弁していること自体が、冷静な判断ができていないなというふうに私は感じました。

 

愛知県豊橋市の対応について、お聞かせください。

 

◎消防長

愛知県豊橋市につきましては、人口が約37万人で、消防団は定員1,248人、実員が1,168人と、本市よりも相当規模が大きいところでございます。豊橋市におきましては、次期消防団中期ビジョン作成に向け、15年に一度、外部有識者等による豊橋市消防団組織等改善協議会が設置され、令和4年に会議が開催されました。

 

操法大会について、競技化した訓練が団員にとって負担であるため見直しが必要との協議会の意見書により、消防団が令和5年度の操法大会はいったん中止にしたと伺っております。

 

◆下田けんご 

答弁では、豊橋市は君津市とは別の規模のまちだ。そして、やめたのにも相当な理由や手順があったということを言っていただいたというニュアンスだと私自身は感じましたが、ありがとうございます。

 

ではもう1つの点なんですが、国の報告書にありましたが、消防技術を身につけることが、やはり市民の命を守る消防団については必要だということがございました。それに操法が必要だという答弁でございました。

 

では、大規模災害訓練や火災の実践的な訓練について、検討したのかということについて考えてみたいと思います。

 

令和2年9月議会で、総務省の消防団充実強化等アドバイザー制度を活用して、先進地の取組、負担軽減などの取組を研修してほしい、無料で派遣してくれる制度なのでやってほしいというふうに提案しましたが、実施したかしていないか、お答えください。

 

◎消防長

そういった取組は今のところ行っておりません。

 

◆下田けんご 

消防技術の向上に何が必要なのか、何が大事なのか。必要な研修、勉強もせず、操法が消防技術のための唯一の方法だと決める。そして、団員全体の意見を無視して実施に前のめりになる。これは私たちの君津市のあるべき姿ではないと思います。

 

最後に聞きますが、団員アンケートが年末に行われましたが、その中の一文に、きっとこのアンケートは隠されてしまうんじゃないかというような一文がありました。都合の悪いものなのでということがありました。

 

私たち議員には概要がメールで届けられています。公式サイトで市民が見られるように公表しているかどうか、お聞かせください。

 

◎消防長

操法大会のアンケートにつきましては、アンケートの対象である消防団員の皆さんに、結果についてお知らせをしたところでございます。

 

◆下田けんご 

市民の方が見られるように公表はしていないということです。ですので、私がお伝えしたいのは、これまで消防本部は、たくさんの消防団の報酬の改善やいろんな負担軽減に取り組んできてくださったじゃありませんか。

 

ですから、この操法だけは、様々な利害関係者が絡むことは私も存じていますが、市民や団員やその家族の心に寄り添っていただいて、みんなで石井市長らしい判断を促すべきじゃないかと、私自身は思います。

 

やってほしいという声があること、そして操法に意味があることも私も十分認識しておりますが、ぜひ慎重に、団員たちの意になるべく沿うような、そういう判断だなというところを目指していただきたいと、心からお願いを申し上げます。まだ時間ありますので、どうかよろしくお願いいたします。

引用ここまで

 

令和56月議会

引用ここから

 

◆下田けんご

消防団と家族を支援するために。鴨川市は今年、本市でも消防団員の8割が負担と答えた操法大会を中止しました。一方、本市では大会が行われ、団員や家族の不満が高まっております。団員が減少するのも当然だというふうに考えております。

 

そうした中で必要なのは、消防団に入ることで家族や職場が受けるマイナスをよい方向に変えていく施策です。他市で実現し、これまで私も提案し市も検討するとしてきた、団員に対する家庭用ごみ袋の配布、保育料の割引、消防団がいる事業所への減税、入札への優遇措置などはどうなったのか、お聞きします。

 

○消防長

消防団とその家族への支援につきましては、現在、消防団協力事業所表示制度と消防団応援の店事業の2つの制度を設けております。

  

消防団協力事業所に対する減税措置について、他県においては、消防団協力事業所の支援のため、県税である法人事業税等の減税制度は導入している自治体もありますが、千葉県ではこの制度を導入しておりません。

  

また、本市の消防団協力事業所に係る優遇措置としては、総合評価落札方式による工事の一般競争入札を実施する際に、地域貢献度に関する評価項目である地域特有貢献に該当するものとして加点対象とする措置が取られているところです。

  

次に、消防団応援の店事業につきましては、消防団員とその家族を対象として、登録店舗から割引などの各種サービス等が受けられる優遇措置があります。保育料の割引につきましては、消防団員世帯を対象とするには、受益と負担の公平性を考慮していく必要があり課題が多いと考えております。

  

なお、ごみ袋の無料配布につきましては、消防団員の福利厚生の観点から、その可能性について調査、検討してまいります。

 

◆下田けんご

長野県では、消防団協力事業所に対して減税措置などを行っているということでございました。また、本市でも、総合評価方式において、地域貢献度というところで消防団の協力事業所についてはプラスに働いているということで、実例として加点しているようなことも見つかりました。

 

また、さらにこれから検討していくことに関しては、ごみ袋の配布とか、そういうこともぜひ検討していただくということでお願いをしたいと思います。

  

先日、操法大会がありましたが、スポーツ大会のような地元が頑張ってよかったな、何位だったなという、そういう熱気とそういう思いとともに、

 

やはり消防団の団員が8割、操法の練習や大会が負担であるということを言ったこと、それをしっかり重く受け止めて、やはり負担軽減、操法の見直しに関して取り組んでいただかなければならないというふうに考えております。

  

特に子育て中の団員家庭だとか、あとは家族に対する負担も大きいものがあります。意味がないとは言いません、私たちやったばっかりですから、操法っていいなと思った方が多いかもしれないけれども、その陰にあるみんなの思いを私たちが酌んで、しっかりと見直しに向かっていければというふうに思っております。

  

一方で、練習時間の制限とか、そういうことも行っていただきまして、その点はありがとうございます。

  

また一方で、今回、参加してもしなくてもいいよと、無理をしなくていいよというところをやったんですが、その結果、辞退をされた団員に対して、ちょっと嫌がらせまではいかないですけれども、そういうような話があったことも私は聞いておりますので、団員や家族のために何ができるのか、ぜひ操法の見直しにも取り組んでいただけるようによろしくお願い申し上げます。

 

引用ここまで

 

操法については改善がここまで来ました。

 

次は今期最後、令和58月議会です。

ここでは、これまでの消防団の報酬や待遇の改善が見えました。

引用ここから

◆下田けんご

消防団と家族を支援するために。平成23年からこれまでに取り組んできた消防団や家族の支援の取組についてお聞きします。

 

○消防長

消防団員の処遇改善につきましては、団員階級にある者の年額報酬を平成31年度に2万1,000円から2万9,000円に増額し、年額6,000円の出動手当を出動回数に応じた支給へと変更しました。

  

さらに、令和4年度は年額報酬を3万6,500円に増額し、併せて出動手当を出動報酬に改め、活動の区分と時間に応じた支給へと変更しました。また、水利点検や地域行事等への参加などに対しても報酬の支給対象とすることで、団員の処遇改善を図りました。

  

なお、令和4年度の最も出動報酬の多かった団員については約9万2,000円の支給となっております。

  

消防団運営交付金につきましては、平成28年度以前は団員1人当たり3,000円でしたが、これに加え、消防団活動の推進及び健全な運営を図ることを目的に平成29年度は各分団20万円の増額支給を行いました。

 

平成30年度からは各分団10万円を支給し、増額後の7年間で1個分団当たり総額80万円の支給となっております。

  

消防団員の活動は多岐にわたるとともに、地域防災の要として欠かすことのできない存在であることから、引き続き処遇改善に努めてまいります。

 

また、消防操法大会をはじめとした消防団活動における負担軽減にも配慮してまいります。

 

◆下田けんご

消防団の処遇改善については、年間の消防団員の報酬は、私たちが当選したときは2万1,000円でございましたが、現在は3万6,500円ということで、1.5倍に増やすことができました。

 

また、100回出ても、1回火災に出動しても、同じ年額6,000円というものがございましたが、これを回数に応じた支給にまず変えました。

 

その結果、何が起きているかというと、6,000円だったものが一番多い出動団員では9万2,000円の支給ができたということで、およそ出動報酬が15倍に増えたということでございます。

  

さらには、当初は火災出動以外の日常的な水利点検やお祭りの警戒、どんど焼き、芝焼きの警戒活動、これも地域の消防団の重要な活動ですが、これに対しては出動報酬が出ませんでしたが、これについても対象にさせていただきました。

  

さらに、今まで消防団の運営というのは、非常に苦しい状況がありました。

 

特に山間部や人数が少ない地域では、非常に少ない人口で消防団の活動を支えていたということになりましたが、

 

平成29年にまず20万円の支給をして、その後から毎回、各分団に10万円を支給して、7年間で総額80万円の支給、それぞれの消防団に頂いています。ちなみに総額にすると幾らぐらいになりますか。

 

○消防長

平成29年度から運営交付金を増額し、各分団、総額で3,230万円でございます。

  

◆下田けんご

これはまさに石井市長が取り組んでこられた消防団のための取組、この3,230万円の新たな財源が活用できる資金が各消防団に支給されたということで、これは本当に画期的で、そしてほかの市にはない取組であるということで、大きく評価することでございます。

 

3,000万円を超える資金でございます。

 

さらには、消防団の操法大会についても、負担軽減に配慮してもらってきたというところでございます。

  

ここで一つご紹介したいのは、台風のときに君津消防団は表彰もされておりますが、前消防団長で言えば、コロナの感染の心配があったときに、全県の中でいち早く団員や家族の安全を考えて、操法大会をいったん中止しようという決断をかなり早い段階で実行していただきました。

 

またさらに、今述べたような手当や報酬の改善など、議会で提案のあった数々の改善を一緒に歩幅を並べて進めてきたというふうに本当に感謝するところでございます。

  

そうした中で新しい団本部の体制ができております。様々な情報が私の下にも寄せられていますが、同じように団員や家族の立場に立った消防団の運営というものに図っていただきたいと思いますし、

 

今言ったようなまさに全国の消防団の政策においても、君津市は最先端のところを行っている部分もあるわけです。団員の負担軽減、そして予算を組んでいる。

 

この多くの市民の税金も使ってやっていることでございますから、やはり消防団の運営というものも、こうした消防本部の考え方、あるいは議会の考え方と足並みをそろえたものであってほしいというのが心からの願いでございます。

  

いい思い出はたくさんありますが、やはり今の時代に何をすべきかということを一緒に、議会も消防団も市民の方も家族の方も一緒に納得できるような、そういう運営をぜひ目指していただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

  

そして、操法については、参加を強制でなくしたりした、あるいは練習時間の制限なんかも行われたということですので、これが本当に団員にとってどうだったかというのを検証する必要があると思いますが、いかがでしょうか。

 

○消防長

消防操法大会につきましては、消防団との協議を進めながら、負担軽減に取り組んでいるところです。アンケート等の実施につきましても検討してまいります。

 

◆下田けんご

また前向きな答弁で、どうぞ今後とも団員や家族のために、そして安心・安全な君津市のためにどうぞよろしくお願いいたします。

 

引用ここまで

 

というわけで、あまりに長かったために、

ここまでたどり着いた市民の方がどれくらいいるかわかりませんが、

このように進めてまいりました。

 

いくつかわかることもあります。

ひとつは、やはり市議は調査や取材をしますので、

追及できることもあります。

 

特に若いころは、私もかなり鋭く議論しているのがわかります。

 

しかしあくまでも政治行政はどこをゴールにするかが大切です。

 

予算も限られている。

 

人も、物事を動かしていく職員の数も限られています。

 

リーダー主導の地方での改革の記事も増えてきましたが、

幹部を交代させても、新たな人材が次々いるところと、

私たちの市とは違います。

 

900人の職員をどう動かしていくか。

どう動かし、どのタイミングで変えるか。

そうとう計算しないと、政策の実現にはいたりません。

 

さらには職員も改善したいと思っている点があります。

努力しているポイントもある。

そこをしっかりとつかんで質問するかどうかが大事です。

 

というわけで、議論の激しさが年々穏やかになっていくにつれて、

得られた成果はどんどん大きくなってきたのがわかります。

 

もう一つはやるときは徹底的に追及することです。

 

上で言ったことと矛盾するようですが、

 

不祥事であったり、公務員として許されないことがあったりした場合は、

きちんと追及することが大切です。

 

その厳しさは議会にも、市役所幹部の頭にしっかりと残ります。

 

そうした下地が、日々の政策提案が実現する力になります。

 

激しく言う必要も、強く主張する必要もなくなります。

 

 

逆に、自分の提案を実現したくて、あるいは地域の困りごとに予算をつけてほしくて

必要以上に職員に何も言えなくなる方もいます。

 

そのあたりを職員はとても賢いのでよくわかっていて、

あまりそうした方の提案が通っていない場合もあるようにも感じます。

 

穏やかな提案とほんの時々に見せる厳しい姿勢、

このバランスが大切だと考えています。

 

まだ操法の見直しは道半ばです。

 

「操法見直しなどと言う下田だけは落選させる!」

とおっしゃる先輩もいらっしゃるようです。

 

とても怖いですが、

 

地域で頑張る消防団員とそれを支えるご家族のために、

これからも取り組んでいくことを約束します。

 

市民の目線で、納税者の立場で、

 

市役所の仕事やお金の使い方を見直し、財源を作り出して、

 

できるだけ多くの市民の困りごとを解決することで、

 

市民の幸せを増やしていく。

 

下田けんごの改革を、あきらめない。

ぜひ応援してください。